第78話 大陸半分制覇
「哲!!チャミとチャシの所へ帰れ!!!」
「ガキンチョ、姉ちゃんから聞いたのか?」
「あぁ、·····わしはこれ以上変わらん、幼女のままで出産は不可能·····悔しいが、哲おめでとう!出産は大変じゃチャミもチャシも不安じゃろう!帰ってやれ!!」
「あっ、マンバ様、ありがとう!!」
(あれ?ガキンチョと言わない?出産不可能に同情された?)
「直ぐに転移して、帰れ!!!」
「マンバ様、何か有れば遠慮するな!!呼ばれたら直ぐに来る!!!姉ちゃん!マンバ様を頼む!!」
言い残し、哲は転移した。
(テツのくせに、父親の自覚が出来たのか?ちょっと格好良く成りおって)
シーサラが飛来した。
「マンバ様!喜んで下さい!!中央西王国が降伏、城を明け渡して来ました!!」
「でかした!!じゃがシーサラ?無条件で城を明け渡して来たのか?」
「私が飛行でズンダ国王に会いに行き、マンバ神様の眷属にして頂いた
(ズンダ餅食いてぇ)
「国王旨そうな名前じゃな」
「マンバ様?食べないで下さい!!」
「人はもう喰わん」
「えっ?もうとは?食べた事がお有りで?」
「700年程昔·····」
(わしが、姥捨て山にたどり着いた時、先に捨てられて餓死寸前の、優しい気の好い爺じゃった、一個の握り飯の半分を食わせてやったが、一口食って亡くなりおった、その時握り飯の礼と、自分を食って生き残れとほざいた)
「マンバ様?」
「忘れる程、昔の話じゃ」
(餅どころか、米の飯もここ最近食ってない、神の大陸以外で米を見た事無いな)
「は~あ、握り飯食いてぇ」
「マンバ様、お腹がお空きで?」
「いや、へっては居らん、旨そうな名前で、思い出しただけじゃ」
「はぁ?」
「ズンダとはどんな男じゃ?」
「先を見据える事の出来る、優秀な王だと思います、国民は忠誠心も有り飢える者の居ない、良い国にして居ます」
「その内会いに行く、其まで普通に国王をやって居ろと、伝えてくれ」
「承知しました!!」
「シーサラ鬼火を授けてやろう!!」
「はい!!お願いします!!!」
「火打石で火を起こした事は有るか」
「勿論有ります」
「では目を瞑り、火を起こした事を思い出して·····ガチッ!!」
「シーサラ鬼火が出来て居るぞ」
「えっ?こんな、凄い!!」
「後は繰り返して居れば、威力が増すぞ」
「あっ有り難う御座いました!!!」
「ではズンダの事は頼んだぞ!!」
「了解しました!!早速報せに行きます!!」
元気良く、シーサラは飛んで行った。
シーサラが特別優秀と言うことでは無いな、わしの授ける能力が増したようじゃ。
これで、この大陸も半分制覇した、猫又の奴何処に居るのじゃ。
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