第12話 ショボンヌ領

ナオ達が、ショボンヌ城下町に入るのを確認後、殺戮現場に取って返す。

今回は溶かして無い綺麗な状態!

戦利品かき集めないと。


おっ!ショボンヌ、良い剣持ってる!!

金も結構持ってるな!金貨100枚か·····領主とするとショボイかな?

わしは姫なのに、一文無しじゃが

··········後は兵達の金もかき集め、剣だけ纏めてっと鎧は嵩張る、行動の邪魔になるので断念。

「トン悪いがお前に括り付けるぞ!」「クーン」

「情けない声を出すな!大切な任務じゃぞ!!」「ウォン!」「落とすなよ!」


良い頃合い、わしもショボンヌ城下に行くか!


「ペスお前達は向こうの森に行って狩りでもやってろ!」

「「「「ウォン」」」」




意外な事にショボンヌ城下町は、活気に溢れた清潔な町並みだった。

「おぅ!結構栄えとる!」

ヤラシアとは大違い!良い統治出来てたようじゃ

同盟はヤラシアに、無理矢理押し付けてられたか?


「わしみたいな、子供の一人歩きでも普通に··········」

「·····やっぱり、拐われたぁ!」

わしに袋を被せ押し込み、荷物みたいに担ぎ、男達は走り出した。

(暴漢は3人、面白そうじゃから、このまま拐われるか)

治安は良さそうじゃったが、ショボンヌみたいな奴の統治じゃしょうが無いか。

闇の部分が結構のさばっておる!


「即効性の催眠剤よう効くな」

「騒がれんのは助かる」

「無駄口叩かず隠れ家に急げ!!」

「「ヘイヘイ」」

(わしに毒物は一切利かん、わし自信が毒物みたいなもんじゃから)


まだ着かんのか!

暇じゃ!!!!

(··········本家本元のクロノの事何も知らんが、大丈夫なんじゃろな·····心配いになって来た)

(この後、大急ぎ調査せんとな、あの頼りない豚まんオヤジの領地··········心配じゃ!!!)

おっ!着いたみたいじゃ、寝たふりせんと。


ドアを開け閉めする音、かなり奥に進んでおる、結構広い屋敷みたいじゃな。

感覚では階段を降りておるようじゃ。


「ご苦労!」

「新しい商品仕入れて来た」

(商品じゃと?·····なるほど奴隷商人共か)

わしは本百姓(農地持ち)のババアじゃったが、小作と言った農奴みたいな存在が居たな、それに下働きの下男下女、ここいら辺は人扱いじゃが、非人(人に非ず)なんて言う制度も有ったのう。

考えると日本でも結構永きに渡り、奴隷みたいな制度が続いて居った。

身売りされた女郎なんて、性奴隷その物じゃったのう。


袋から取り出され、そっとベッドに寝かされた。

(丁寧に扱ってくれておる、大切な商品じゃからかのう)

回りに人の気配はするが、男達が出て行ったようなので、薄目を開けて辺りを確認。

幼女から少女10人程が、心配そうにわしを取り囲んでおった。

安心して、起き上がる。

「もう少し横になってた方が良いよ」

「大丈夫じゃ、薬は効いておらん!」

少女達は、縛られても鎖で繋がれても居らん、自由に動ける状態でおる。

「此処は何処じゃ?」

「領主様の地下牢みたい」

一番年上に見える12歳位の少女が話てくれた。

「領主じゃと?」


「成る程のう、たいした産業に農産物も無さそうなショボンヌが、結構栄えて居るのは奴隷売買でか!!」

ヤラシアと同盟結ぶだけ有るわ!ショボンヌも腐っとる!!

躊躇せず潰せる!!!


「ガキンチョ!助けに来たぞ!!」

声の方を向くと、天井からテツが覗いておる。

「テツか·····そうじゃ!領主主体で奴隷狩りをやって居る、ナオと一緒に調べてくれ!」

「何を調べる?」「ナオに言うと分かる、即行動!!」

「此処は?助けは?」「要らん!」「後で助けてって言っても知らねぇぞ!!」

「行け!!」


さてと、調査が済むまで、少女達と話でもするか。

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