魔女と人の恋物語

雪月華@33331111

ミレヴィの森の時の魔女の遺書

ここはトーレヴ王国・東の魔女の森。そう人々には呼ばれている。正式名称はミレヴィの森なのだが。

まあ、ここにすんでるのがあたし、ラスティラーゼ・ランドゥビクス。所謂魔女とか言うやつで、あたしは時を司ってる。他にもこのトーレヴ王国の南、レンドゥの森には木々華々を司る植物の魔女、ランドュや、北にはトレナゥの森に火を司るレントゥレがいる。どの国にも魔法使いとか言うあたしらのマネをした人間はいるが、あたしらみたいなホンモンの魔女はとてもめずらしい。トーレヴはあたしら魔女にとっちゃ、魔素が充実しててスッゲー過ごしやすいんだけど、同時に魔法使いになりたがりの人間にとっても聖地だ。

でも正直いって魔法使いの人間どもはあたしらみたいなホンモンには勝てねーわけで。魔女狩りだなんだっつって、あたしのミレヴィの森にも突っ込んできやがったぼーやがいたが、虫かと思ったくらいに使えねーやつで、あたしにたどり着く前に聖獣に倒された。聖獣のトレントゥーナは人間がきたときゃ獣の姿をするよーにめーじてあるが、正直いってあたししかいないときは普段の姿、水の魔法少女レンナとして生活させてある。レンナはあたしの娘だ。・・・勿論、魔法で作った。他にもあたしの娘は何人かいて、地を司る魔法少女ラゼリア、風邪の魔法少女、ラスティナがいる。レンナはそのなかの最年長でもうすぐ魔女になる。・・・さて、もういいかい?あたしももう、限界なんだよ。ミレヴィで産まれて、ミレヴィで死ぬ。これがあたしの人生だ。魔女はね、不老不死だよ。でもな・・・あんたを愛したときから寿命は動き出したんだ。さよーなら、だな。

また、いつか・・・・・・・・・・・・・・・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る