深海に棲む魚族のように

深海に棲む魚族のように、自ら燃えなければ光は無い。


 明石海人の「白猫」の序文の文の言葉であり、映画監督故・大島渚監督の好きな言葉。

 僕は何度もこの言葉に助けられた。誰かに救いを求めたときも、何かに縋らなければならないときもこの言葉が頭をよぎりそれらを乗り越えた気になった。


 光は誰かに求めるものでは無く、自らが燃やし得るもの。


 病で伏した明石海人が膏肓まで犯されたときに是に気付き書き記したと思うと、彼の命の光の強さがどれほどだったかわかる気がする。

 大島渚さんももしかしたらその強さを表現したかったのだろうか。

 今日は戦場のメリークリスマスでも見ようと思った。


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