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私は昔から、好きな人が絶えなかった。
小学生の頃はひとつ上の先輩や同じクラスの友達、
幼いながらも彼氏を作ったり好きな人を追いかけていた。
常に男の子と一緒に過ごしていたので女子の友達は少なかった。
男の子のいない生活など想像もできなかった。
そんな私が中高一貫の女子校へと入学。
女子との付き合いをどうしていいのか分からず、始めはたくさんいた友達もクラス替えをするごとに段々と減っていった。
しかし出会いがないのも関係なしに、私はネットで生放送をしていた大学生を好きになった。
しかし親にネットを禁止され、儚く散る。
中学生の頃までは普通の恋だった。
その時は切ない思いをしたかもしれないが、今思い返せば可愛いものだ。
中学2年生の冬、私は別のクラスの子を好きになった。
同じ学校の、別のクラスの子。
完全中高一貫の女子校、である。
そういうことになったものの、私は同性愛者ではない。否、断言はしないが、同性を好きになったのは彼女が最初で最後なのだ。
私は高2の冬になるまで、つまり3年間彼女に想いを伝え続けた。
長くなってしまうので詳しくは書かないが、結果的に言うと私はフラれる。正確には縁を切られる。
自分でも何が起こったのかわからなかった。
突然LINEで送られてきた「もう話しかけてこないで」の文字は未だに忘れることが出来ない。
周りの人からからかわれることや、私が頻繁に彼女に会いに行っていたことが原因らしい。
その後彼女のSNSで私の悪口が書かれているのを発見したりで私のメンタルはすり鉢で1時間ほど擦られた豆腐のようにぐちゃぐちゃになっていた。
それまで普通に笑顔で話しかけてくれていた彼女は、偽りだったのである。
それまでの私はただ「恋がしたい」という理由で片想いをしていた。
しかしその一件があって以来、私が片想いする理由は変化していったのかもしれない。
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