第24話 伝えたい気持ち
自閉症の息子にこちらの言うことが伝わらない。
言葉の理解、場面、相手の表情を読み取る事、スキンシップ、、だいたい苦手で理解力に限界がある。
そんな時、困惑してしまい、今以上のコミユニケーションをとろうとすることを諦めそうになる。
ムリだ……って。
その前に考えてみよう。。
落ち着いて、ゆっくり頭の中で思い描いてみよう。。
さぁ。自分はまったく知らない国へ突然1人で行くことになります。
その国の言葉も知りません。
道もわかりません。
何にも知らない異国の地で一人ぼっち。
そんな状況になったらどんな気持ち?
周りを見ても、知らない人だらけ。
ペラペラと自分の知らない言葉で語り合い、忙しそうに足早に行き交う。。
自分は右も左も分からない。
現在地の地図さえ無い。
訳のわからない音が聞こえ、一体 自分が今どこにいて何をしなければいけないのかも分からない。。
そんな状況だとすると……?
私なら、きっと怖くて、心細くて、寂しくて…不安で……たまらなくなって叫びたくなるかもしれない。
泣いてしまうかもしれない。。
息子からすると、きっと毎日そんな世界で生きているようなものなんだ……。。
どうすればいいのか、息子が何を考えているのかわからなくなった時……
私は よく一人ぼっちで異国にいる自分を想像してみる。。
こんな時、どうして欲しいかな…
どうしてもらうと分かりやすいかな……
安心するかな…
嬉しいかな……
悲しいかな……
置き換えて想像してみる。。
もちろん全く同じではないだろうけど……何かヒントが見えてくる。。
自分だったら…
言葉と同時に 身振り手振りを交えてのジェスチャーや、簡単な絵を描きながら説明してくれる人がいたら もっと分かりやすいかもしれないな。。
大きな声より、そっと笑顔で優しく話しかけてくれると安心するかもな……。
長い言葉をツラツラと話されるより、ゆっくり短い言葉で伝えてもらう方が分かりやすいかも……。
この子にはどんな方法が1番伝わりやすいのかな…?
方法は色々あるはず。
試してみよう。
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