第17話 5人家族生活のスタート
自宅に戻り、本格的に育児が始まる。
夜になかなか眠らない次男にまだまだ3時間おきの授乳とオムツ替えが必要な三男。
そして朝には小学校へいく長男を送り出さなくてはいけない。
ほとんど睡眠はとれず、この頃は正直どうやって毎日を乗り越えていたのか記憶がなかったりする。
約4ヶ月後には、市内の療育センターで週一回の療育教室も始まる。
産後ほとんど身体を休められず、いまいち体調も優れないままの日々。
すべてが不安だけど、そんなことお構いなく毎日がすごいスピードで過ぎていった。
ただ、主治医に勧められたその療育教室に行くにはまず面接をしなければいけなかった。
なぜなら、私の住んでいる市には発達障害の子どもを支援できる施設は無く、隣りの市のセンターに行くしかない。
なので、私たち親子は市外からの利用になる。市内の人達でさえ待機児童が多い中 市外枠はわすがで、子どもの状態を把握し より早期支援の必要な子から利用させてもらえるのだ。
赤ちゃんの三男を連れ、主人もついて行ってもらい面接もうけた。
結果、正式に4月からの教室に入れることになった。
とにかく、助けて貰えるんだ!ありがたい!
でも、その間 三男はどうしよう。
まだ小学校1年生だった長男にもきちんと話さなくては。。
課題は次々とあった。
それにしても…私たちの市の発達障害をもつ子どもたちの親はいったいどうやって子育てしているんだろう。
私の住んでるところには自閉症の子はいないのかなぁ。
我が家だけ?
まだまだ社会的に認知も低く、情報も少ない。
専門的なアドバイスをもらえる場所もない。
当事者にならなくては気づかないことだった。
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