リア

フィリアはロウスの後ろに隠れてしまった

顔だけロウス背後から出した


「はじめまして……フィリアと申します」


「あら?可愛い…」


金髪の女性はニヤニヤと笑っている


「リアさん…少し無気味です…」


「うるさいわね!!ロウス」


リア・テーラー

両親は街の高級ファッション屋

彼女のファッション屋は

庶民でも手入る値段だ

既婚者 左の薬指に

プラチナの指輪をしている

双子の息子と娘がいる


「それより、綺麗な女性ね……私の新作の服あるんだけど着てみない?」


「え?いいですか?」


フィリアがその言葉に

ロウスの背後から

前に出てきた


「スタイルも抜群!!今回は自信あるのよね!!さぁさぁ!!」


リアはフィリアの手を掴んで

試着室に連れて行った


━━━━━━━━━━━━━━━


「じゃーーーん!!」


試着室のカーテンが開けられる


そこには

白で統一されたファッション

ドレス コート ブーツ姿のフィリアがいた

全て防寒対策がされている


「暖かい…着やすいです」


「あら?気に入ってくれた?クリスマスだしプレゼントするわ」


「え?でも…お金…」


嬉しい顔をしたが

フィリアは我に返り戸惑った


「実は……お城の方から事前に頂いたの……高級の素材を使わせてもらったわ」


「え!?そんな話聞いてないです!!」


「大きい声出さないで」


ロウスの大きい声に

リアは注意する


「全て聞いたわ…これは私のチャンスだと思ったの……自分の力が何処まで出せるかも…ロウスの分も護衛さんの分の作ったの……待っててね、店の奥に置いてあるか取ってくるわ」


早足でお店の奥に行ってしまった

リアの目には涙が溜まっていた

ロウスはそれを見逃さなかった


ロウスとリアは幼馴染みある

リアの方が歳上で

お姉さんの様な存在

ロウスに涙など見せた事はなかった

ロウスは複雑な気持ちだった


「………ロウス……」


フィリアの言葉に

下を向いてたロウスは我に返った


「……どうしたの?…」


ロウスはフィリアの方を向いた

困った顔をしてる

ロウスは笑顔を見せた


「なんでもないよ」


「持って来たわよ」


リアが洋服を両手に抱えて持って来た

ロウスは試着室に向かった


━━━━━━━━━━━━━━━


ロウスは新しい洋服に着替えた

防寒対策のされたお洒落な洋服だ


「リアさん…ありがとうございます、素敵な洋服ですね」


ロウスの言葉に

リアはロウスを

頭を乱暴に撫でた


「こちらこそありがとう」


フィリアはリアに握手を求める

リアは優しくフィリアの手を握った


「…ありがとうございます…」


「行ってらっしゃい」


リアの言葉に


「行ってきます」


とロウスは答えた


ロウスとフィリアはお店を出た

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