防衛戦

ミナーミ国から   変態間者「今日定時で帰ります」

 ここはミナーミ国のとある場所



「調査の結果、最近の周辺国の変化の原因は大山ということです」




 そう言うのはミナーミ国の変態間者




「なるほどのお、あの機能的で質の良い服は最近わが国でも流行してきとるみたいだ、わしも一度着てみたが確かに良いものであった」




そう言うのはミナーミ国の国王




「最近では鉄を使った道具や武具なども生産されていますが、その質はまあ一般的なものと変わりはありませんが、なにせ物々交換を主としているとのことで、小規模商人や職のない市民などがこぞって大山に登り、比較的価値が低いものと交換して利益を得ているようです、まあ小規模商人達を足代わりにして町の発展のための品を集めているということでしょう」




「なるほどのお、確かにそれだと勝手に物が集まってくるようになるということか」




「さようです、そして驚くべきことにその村は縫いぐるみ型ゴーレム達の村なので、人件費がかからないということで、急激な成長を遂げています」




「えっ縫いぐるみ型ゴーレム?」




「あれ?いってませんでしたっけ?そうです、彼らはモフと呼んでましたが縫いぐるみの村ですよ」




「全然聞いてねえし、はよ言えよ!だが逆に納得だ、あまりにも急激な成長ペースこれは無償の労働力があってのことだったのだな」



 そう納得する国王




「となると、そのモフとやらの軍事力はいかほどか?」



「直接戦ったわけではありませんが、獣程度は狩っている様子、されど個の戦闘能力でいえばおそらく2歳児程度の力でしょう」




「ふむふむなるほど、これは良いかもしれんな、してそのモフ村の他国の対応は?」




「これもおそらくですが、現在他国の介入は無し、我々と同じくこの情報を手に入れた所かと思われます」




「ふむ、それじゃあ先手必勝じゃ!3日後大山のモフ村へ侵略を開始する、表向きはミナーミ国がモフ村を守ってやるとか言って兵を常駐し属国化すればよい」



 そう国王は決定する




 この国王はなんでも先手必勝、なんとかの一つ覚えという感じに全てを即決してきた


悪いことではないが、それに伴ってか結果の振れ幅が大きすぎ、国力は全体的にみると落ちてきていた



「そうですか、私に言わないで武官か誰かに言ってください」



「えっ自分めっちゃ冷たいやん!俺王やで」



「早くしないと娼館のイベントに間に合わないんですよ!明日の夜にはヒガーシ国の伝説の魔法少女が出るって噂なんですよ!早くしないとチケット売り切れちゃうんですって」



「伝説の魔法少女?」




「そうです、魔法少女とは仮の姿、エルフの血からの永遠の若く美しい姿、ホビットの血からの低身長148cm、そしてオーガの血からのオーガサイズの男根を持つ男の娘なんですよ!」




「そして明後日のイベントはゴブリン15体と伝説の魔法少女の乱交パーティとの噂です」




「もう何が仮なのか意味が分からん、とりあえずチケットは2枚とっとけ」




 そう言って王と間者の報告は終わった

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