村作成中……   女王「あとは任せた」

「おーいコン太―また来たぞー、おお今度は家が良くなってるなあ」




 マッチョ商人が去ってから数日、モフ村もノコギリが手に入ったため、木の加工が行われ家の様相も変化していった、以前は石斧で切り倒した木を植物のツルで結び壁には葉っぱを使っていたが、ノコギリが手に入ってからは木を加工し木の家ができるようになった





「コンコンマッチョ商人さんこんにちはコン!遭難した人の家から、ほったて小屋くらいには変化したコン」




 そんな自虐ネタも挟みつつ、まだまだ前途多難だが進歩はしてきている、これからほかにも大工道具が手に入ったらやっと女王の求める可愛いデザインの家も建てることができそうだ





「今日は大工道具一式もってきたぜ!同じものばっかりより、一式だけでも全部そろってたほうがいいかなと思ってな、これだけありゃ大工としてやってけるだけあるぞ、結構重かったがな」



そういいマッチョ商人は包みを渡してきた



「ありがとうコン!また服は用意しているコン!あと今日はゆっくり休んで行ってね」



「おおありがたいなあ、いやーこの前の服はいい値段で売れたよありがとう、あとおまけも好きものの貴族にみやげで渡したら喜んでもらえたぜ、それにこの前滞在した時もいろいろご馳走してもらって、本当にこの村に出会えてよかったよ」



「こちらこそ商人さんには本当に助かっているコン!これからもよろしくコン」



「ああ、あとそれと頼まれていた、毛糸と綿の種だな、羊の魔物はまだお前らには早いと思うからそれはまた時期が来てからだな」



「ありがとうコン!これでモフ村でも綿を育ててみるコン、糸はこれからもいっぱいほしいからまた来てほしいコン」




「ああもちろんだ、この村には俺も稼がせてもらわないとな、またすぐ来るぜ」



 そう言って二人は笑いながら次の商談へと話をすすめる



 そして夜にはまた宴が始まる



「いやーまた悪いねえ、こんなに肉も食わせてもらって、ここは俺にとって最高の場所だな」



「ふふふ、また来てくれたらうれしいコン!そうだモフ達も商人さんがもっと早く楽に来てもらえるように少しづつ街道を整備していくことにするコン!」




「おおそりゃ助かるな、けどそうなってくると他の商人達もここの村に気付くだろうなあ、まあけどそれはモフ村にとってはいいことか」




「そうだね、だけどマッチョ商人さん達はモフ達にとってすごく助けてもらったから、他の商人さんよりも良い条件で商売させてもらうコン」




「そりゃありがたいな、よーしじゃあ他の商人にばれるまでガッツリ稼がせてもらうぜ!」



「もちろんコン!いろいろな糸を持ってきてくれたら、いろいろな服を作るコン」



「ここの服は品質もいいし、そして何よりデザインが優れているからなあ、あんな使いやすくておしゃれなデザインはなかなかないぞ、高級な物を取り付けただけの貴族の服にだって負けねえと俺は思うね」



「そう言ってもらえると嬉しいコン、もっと売れる商品を開発するコン」


「期待してるぜ相棒」


 そうして楽しい宴会はすぎていった









場面は変わって



「って感じで順調に発展してるこん」



コン太はそう女王に説明する



「ふーん、そう、まあ任せた。私はモフ達をいっぱい作って引きこもるだけだから、これからも表にはでないよ」



その点はコン太にとっても都合がよかった、いまさら適当に思いつきなどで関与されるより丸投げされるほうが何倍も良い




「あとは服も好評コン」



「服作りも楽しかったよ、けど糸から作るのはやっぱ大変だから布がほしいかな」



「その辺も次の取引にもってきてもらうようにしてるコン、だけど布ばっかり仕入れて毛糸を仕入れないと本末転倒だから、その辺も考えてるコン」



「ふーん、まあ頼むわ」


「コンコン」


「けどもっと可愛い服は駄目なの?メイド服とか可愛い下着とか」




 そう言って女王は目を輝かせながら言ってくる


 こう見えても女王は可愛いもの好きだ、基本は乙女なのだ



「それはもっと後コン、今はアウターをメインに作ってワンポイントを付けてこのモフ村の宣伝にするコン」


「いろいろ考えてんのね」



「そうコン!今後を考えるとここは各国への中継都市として宿場町の側面ももつコン、そうなってくると娼館も必要コン!ということで女型のモフを作るコン!」



「ダメ」


「なぜコン!!」


 そんな会話を女王とコン太はしていた



 今後のモフの村を考えるとまずは宿場町として整備していくことになるだろう


そこから街道も整備し各国へのショートカットとして大いに発展するであろう




 幸いモフ達は食糧も必要とせず労働力は女王が黙々と生産しているため、飛躍的に発展するであろう、しかもモフ達は食糧も必要ない。これは人間ではありえないことだ


まずこんな山の上に国などは人間には無理だ



 ただ問題があるとすれば



「ところで女王、クマ太はどんな感じコン?」


「んーまだ苦戦しているみたいね」




 クマ太は防衛や狩を主に担当してもらっているいわゆる武官というやつだ、先日商人に魔法書を頼んでいて魔法の入門書をもらっていた




「やっぱり本だけじゃ難しいコンね、教えてくれる人が必要コン」


「ま、それも頼んだよー」




 そうやって女王は全てを丸投げしていた

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