最弱のぬいぐるみ達が数の暴力で最強国家へと成り上がり ぬいぐるみが異世界をモフモフにする

ゼロの発見

引きこもり女王のモフモフだらけの王国創り

 

 この物語の導入部分です




ここは大山の頂上付近にある泉、その周りは樹齢100年以上の大きな木に囲まれ、まさに神秘的な雰囲気を醸し出している




 そんな自然的な雰囲気の中に簡易な木の枝を集めただけのような家のようなものがポツンと建っていた




 その建物のようなものから1人の……1匹の……  なにやら縫いぐるみのようなものが1体出てくる





 その縫いぐるみは クマの縫いぐるみのテディイベアのような形をしている、大きさは体長30~40cmくらいの小柄なサイズで毛糸で作られた体をしている




 この世界に転生してきた人間の女性に作られた縫いぐるみ型ゴーレム(精霊入り)だ




 後にこの人間と縫いぐるみ達が、この異世界を翻弄し女王となり、縫いぐるみ達の王国を築いていく



 まずはそんな 縫いぐるみ型ゴーレムの 性能をご覧入れよう











 僕の名前はクマ太、女王に創ってもらった1体目の記念すべき縫いぐるみ型ゴーレムだ、女王は今、次の縫いぐるみを作成中だ。その間にクマ太は女王の食事を用意している




 泉にいた魚は池に石をなげていたら、石と石が当たってなんやかんやで捕れたので、女王にすぐ食べてもらえるように調理を開始する、クマ太は有能なのだ



集めてきた木の枝を適当な長さにして、たき火をしよう




「木の枝くらいクマ太の手刀でまっぷたつクマ!」




ぺし  ぺし   ぺし


枝がおれない……


「ヘシ折ってやるクマ!!」


むに  むに  むに


枝がおれない……



 そう縫いぐるみは非力なのである



 クマ太は諦めて揃っていない枝をたき火をするようにくべていく



「女王 火をつけてほしいクマ」



 そう言ってクマ太は女王にたき火の火を催促する、女王は手持ちのポケットライターで火をつけるとすぐに自分の作業に戻っていった



 クマ太は火のついた たき火の前で火の調整をしていく、そしてさっき捕った魚を焼いていく、調理方法といっても魚を枝にぶっ刺して火にかけるだけだ



「ふんふんふーーんクマ」



 クマ太が鼻歌を歌いながら調理していくが……枝の長さがそろえられていなかったために長い木の枝がぐらりとクマ太のほうへ倒れてしまう




「あっっっっいクマーーーーーーーーー!!」




 手の先に小さな火が燃え移り、クマ太は手をパタパタさせて消火する




「び、びっくりしたクマ……」




 ゴーレムといっても基本は毛糸でできた縫いぐるみ、火の耐性など皆無でむしろよく燃える



 そんなこんなでやっと魚を調理することができたクマ太は、調理した魚を女王の元へと届ける、女王はまだ2体目の縫いぐるみを作っている途中のため、声はかけずに置いておくだけに留めておく




そうして調理をした後は女王の簡易寝床を作るために木の枝を集めようと山へ入るが、


山へ入ってしばらくしていた所に1匹のゴブリンと出くわす




「やってやるクマーーーー!!!」



 クマ太はそう言ってゴブリンに向かって行くが……



アウト オブ 眼中



 ゴブリンは矮小な縫いぐるみには目もくれずそのまま去っていった



「…… 木の枝を探すクマ……」




 縫いぐるみ達は魔物たちの目からはただの毛玉として見られていた



 これはそんな感じの縫いぐるみ達と女王が、この異世界で王国を作り、成り上がっていく物語である








いつもの異世界転移を見てやろうという奇特な方は次の話へ




さっさと話を進めろという、忙しい方は 「いでよゴーレム」 の話へ進んで下さい

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