映画はやっぱり映画なあ。

針井伽羅藩

邦画

第1話 映画監督 黒澤明

黒澤明作品を全作観た訳ではないけど、ベスト3を挙げよと言われたら、3作品どれになるのか?


凄まじいカット割で、ラストの決闘シーンがわからないくらいの7人の侍を挙げる人もいるだろう。私は、映画館で観たのだが、スピルバーグのスターウォーズを観てから、黒澤明に影響を受けたと聞いてから観たので、何かカット割が似ていたりした。


確かに完璧主義者黒澤明監督のエピソードには困らない。天国と地獄では、夏のシーンの撮影なのに演技者に緊張感を持ってもらおうと、わざと冬に撮影し、台詞を吐く息が白くならないように演じる前に、口の中に氷を含んだとか、撮影で犯人と接触の際に屋根が邪魔だから切り落とさせたとか。


7人の侍の最後の決闘シーンは、白黒で雨が目立たないからと、少し墨汁を入れ、多量に雨を消防のポンプ車で降らせ、しかも夏のシーンなのに真冬の2月に撮影したと言う。


また出演者で半裸の三船敏郎氏が、撮影後高熱を出して1週間ぶっ倒れたとか、この映画を参考にリメイク版荒野の7人が作られたとか。


蜘蛛の巣城のラストのシーンでは、三船敏郎が、「黒澤明は俺を殺す気か?!」と激怒したエピソードや、ネタバレするので敢えて内容は書かないけど。


羅生門では、太陽を撮りたいと言った黒澤明の要望を撮影スタッフが、実行するのに苦労したとか。


そんな中で好きな作品3つを挙げるなら、3番目は7人の侍。


2番目は隠し砦の三悪人。この中の鉄砲のシーンで、黒澤明は本物を使おうとして、三船敏郎から命の危険があるので大反対をされたとか。


1番目には、赤ひげ。クリントイーストウッドも赤ひげがベストだと言うが、これは赤ひげ役の三船敏郎が、主役ではないと思うんだけどね。ラストのシーンは、白黒なのに色が付い他のかと勘違いさせるくらいの何かがあった。








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