グルメな男が狩猟、調理まで全部やるが、構わないだろう? 黒銘菓短編集31弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

肉を解体する

「フンフンフン~♪」

筋骨隆々の肉体に白いコック帽を被った男が巨大な肉塊に大きな剣の様な包丁を入れて、解体していく。

血抜きは終えた。

内臓は出した。

筋は取ったし、後は肉を取って調理するだけだ。

腕が鳴る。

こんな肉に出会えたのは僥倖だ。


男が解体していたのは牛ではない。豚ではない。鶏でもない。羊?違うさ。

鯨?違う。

マグロ?違う。


男は少しはしゃいでいた。

何せ、20m級のドラゴンの肉・・・・・・なんて初めて捌くものだから。

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