喪服を着た芸妓

作品タイトル

 喪服を着た芸妓

キャッチ

 あやとりしまひょ……

作者

 紫 李鳥 様

ジャンル

 ミステリー

セルフレイティング

 なし

紹介文

 娘を生むとすぐに他界してしまった母。そして残された父の後妻となった一人の女。しかし父もまた若くして病に伏し、のちに他界してしまったのでした。

 娘を千代と言い母に代わり乳母の世話になります。

 後妻であった女は芸妓ではありましたが、日々遊び呆けるばかりです。残された亡き夫の娘をぞんざいに扱う事から、叔母は策を講じて引き離したのでした。

 十八年の時が流れ後妻の女に若い男が出会い、その男は後妻に恋心を抱くのです。

 ある時、男の父に連れられ祇園の料亭に行くと、そこで出会った一人の女性。

 名を千代菊と言い、入れ込んだ男は料亭に通い詰める事に。

 その裏では密やかな企みが進んでいたのでした。


 復讐譚でしょう。誰が誰の為にとはここでは書きませんが。

 短い中で追い詰められていく様が描かれていますが、少々文字数が足りない事もあり、幾らか描写の不足を感じます。それでもラストでの邂逅では、各々の気持ちも伝わるので短編としてはよく出来たものだと思います。

 内容としては大人向けで、あまり若い世代には読まれないでしょう。

 ゆえに数字は伸びませんが、大人と自称する方には一読する事をお薦めいたします。

 持って回ったくどい言葉も使わず、淡々と進みはしますが退屈はしませんので。


 よろしければ以下リンク先よりお試しくださいませ。


 ☆21/フォロワー7人

 文字数:12,858文字(完結済)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354055216327935


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