第131話
先を急ぐのは、旅の期間があと十日しかないからだ。
タンガを見舞うため、青の部族の村を尋ねることになったので、町やオアシスなど経由しながら明け方と夕方の短い旅を何度も繰す。サライエに着くのはぎりぎりだ。
「あ、あの、俺、すすすす睡眠時間が短くても大丈夫ですっ」
ミオは、ジョシュアの身体の下で叫んだ。
「覚悟はできていますから」
すると、ジョシュアがミオの身体から離れて、両手で顔を覆う。
「そんな発言しないでおくれよ。最後までするには準備が必要なんだけれど、夜中だから店が閉まっていて、必要な物が手に入らなかったんだから」
ミオは月明かりでもわかるぐらいぼっと赤面した。
「あ、あの、それは無くてはならないものなんでしょうか?」
すると、ジョジュアはミオの股を開かせ、孔をまさぐった。
「どんなにつばで濡らして指でほぐしてもミオさんのここ、きっと裂けてしまうよ。痛くて北斗星号に乗れなくなって、サライエにたどり着けないかもしれない。だから、ちゃんと準備をして時間をかけてしよう」
「でも、ジョシュア様はお辛くないにですか?」
「どうして君は、僕を焚きつけるの?」
ジョシュアは、盛大に困った顔をしてみせた。
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