自動給餌機

 さくらを飼い始めた時、慣れるまではケージの中で過ごしてもらう時間が長くありました。それはももが来た時もうめが来た時も同じです。その際はケージで食事をしていたので、その名残で今でもご飯はケージ(常時開放中)の中で食べています。前回書いた通りいつでもご飯は食べ放題なので、お腹が空けば各自勝手にケージに入っていきます。お水もそこにあるから、にゃんずにとっては食堂ですね。


 最初はここにプラスチック製のケージ用トレーを引っ掛けてご飯を食べさせていたんですが、プラスチックは衛生上あまり良くないという話を聞いてステンレスや陶器に替えました。


 猫を飼ったことのある方はわかると思いますが、猫は早起きです。起きたらお腹が空きます。そのため飼い主を起こす猫が多いと思うのですが、我が家の場合どうやって起こすかというと、餌鉢を前足で器用に動かしてがちゃんがちゃんと音を立てるんです。ケージは私たち夫婦の寝室にあるのでたまったものではありません。これはさくらが編み出した技で、うめも継承しました。ももは自分の餌鉢の前で健気にじっと待っています。まあ、不器用なだけなんですけどね。


 そこで私が考えた対応策が自動給餌機で、4年前に1万円弱で導入しました。高い……。量は5g単位で調整できて、1日6回好きな時間に給餌できます。飼い主の声を録音して餌が出るタイミングで声掛けができる機能もついてました。うちでは使いませんでしたけどね。もっと安いロボット掃除機みたいな形をしたものもありましたが、作りが単純で全部出して食べちゃう子も多いというレビューがあってやめました。


 自動給餌機の効果はてきめんで、朝早くに起こされることが無くなりました。長い時間留守にする日も安心です。この時買った給餌機は2年程で壊れてしまったので、今は2台目になりますが、同じようなタイプが半額ほどで買えました。恐らく給餌機が普及して廉価版が出てきたのでしょう。


 これでめでたしめでたしとなるはずだったんですけど、世の中そんなに甘くないというか、全部さくらのせいというか……ケージの中には給餌器と餌鉢がふたつあって、それぞれ一段目、二段目、三段目に置いてあります。三段目はほぼもも専用です。病気をした時に特別な食事をそこでして以来固定されました。二段目はさくらとうめが茶わんをがちゃんがちゃんやるところです。で、一段目を給餌機にしたわけなんですが、だんだんとさくらが給餌機よりも二段目の茶碗で食べることが増えたんですよ。で、うめもよく二段目の茶碗で食べるんですよ。となると必然的に明け方には二段目の茶碗が空になり……振り出しに戻りましたね(泣)


 最近では、寝る前に二段目の茶碗にたくさん餌を入れておくようにしています。最初からこうすれば良かったのかしら……

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