田舎のおっさん異世界へ 〜やがて神となる〜
白銀 六花
第1話 おっさんの鈍りは絶対直らない
朝がぁ。
やる
顔洗って歯も磨いで
「さっ、今日も
オラは
地球さいだ
わがるが?
んだ、まず
それがな
皆ぃんなオラどご
おかげでこぉ
夜ぃなればこの村で
まぁ、酒っこも日本酒どがビール飲み
べっこ
漬物も
まんず今日もオラなの畑、
オラは畑さチャイ菜どナース、トメイド
最初
食えば
空いでる土地
クワの先さ付いでるな
先の尖った石
わがるが?
もぉオラビッッックリ
大昔の道具使って農作業すてらなだおん。
何も発展のしてね田舎みんたぉんだな。
せば待でよ……
オラこごでは都会がら来た
この村の人達ぁ標準語使うのも、皆んな田舎者って事だな。
オラ都会育ぢで、この村の人達は田舎者。
生まれで初めで自分が都会っ子なんだなって思ったよ。
ああ、
この農作業する前に村の人達がら魔力っちゅーもんもらった
ん?
目覚めさせるっ
してこの魔力っ
おかげでこの農作業も石のクワっ、笑っちまうのも石のクワでも楽々耕せるっちゅー
村の人達もオラの作業見でビックリして
早えす疲れで見てねがら、とんでも
確かに全然疲れねがら、その魔力っちゅーなが
まぁそれも
あんまり雪の降んねぇ地方だがら冬でも野菜植えられるんだけどな。
冬は魔獣ってのも大人すぐ巣さ
本当
それど肉もあんま食う事ねがら、久し振りに食いでって気持ぢもあったがもすれねな。
オラもこの世界さ来てがら使えるよになった魔法もなんぼがあったし、
畑さいだ魔獣は熊みでぇなもんだった。
地球さもいだ熊と変わんねぇそんたに大っきぐねぇオラより小っちぇんたもんだ。
普通の熊ぐれなら魔法の使えるオラなば勝でるど確信すたわげよ。
野菜食ってら熊さ、
ありったげの力込めで振り下ろすたば熊もたまった
頭さクワ刺さって
オラは熊さ勝ったなよ。
村の人達もオラどご褒めでけだっけす、まだ酒っこも持って来てけだっけがら宴会すたおん。
熊鍋にすたのも旨っけなぁ……
癖の強え熊肉だのも、久す振りの肉はやっぱ最高だな。
熊鍋ど酒っこど漬物。
最高よ。
あどぁオラは地球がら来てる
なんだがオラもこの村さ受げ入れられでるんだなぁって嬉
これなばまだ魔獣が来たって
今日も畑耕すて種植える。
水はびゃっこ離れだどごがら集めで畑さ撒ぐ。
簡単しゃ。
「カズオさん! 今日も仕事が早いですね! そんな元気が俺達もあればいいんですが!」
って笑ってるなは、オラ
一緒ぃいるなは奥さんのミシャさん。
会釈すて美人でいい奥さんだなぁ。
オラも地球では一回は結婚すた事もあった。
んだのもオラが
逃げらぃだ時にぁ探す回った。
実家さ帰ってらがど思ったのも連絡つがねって見っからねっけなぁ。
離婚届はそれより前に書がされでだがら、出で行ぐ時に出されでだみでんた。
何年がすて東京さ行ってらって聞いで、会いに行って見だんて。
顔見せる訳にもいがねして、何も言わねで帰って来たぁんだ。
それがら何年も一人。
やっぱ歳とればだんだん寂すぐなってくるっけな。
この異世界さ来ても一人。
元気ぃ暮らせるなはいのも、やっぱり寂しもんだなぁ。
朝間っから昼間まで仕事すたら昼飯食って昼寝だ。
米どがいろんた野菜だの農作物は皆んなで交換して食うがら、オラも毎日飯食ってら。
握り飯ど漬物、コップあれば水はその辺がら集めで飲める。
あぁ、仕事
食ったら陽さ当だりながらの昼寝。
最高だなゃ……
グゴォォォォォーー……
昼寝もびゃっこせば目ぇ覚める。
午後からぁオラなの仕事ぁ何もねんだのも、魚食いで時は川さ行げば獲って来れる。
んだのもやっぱ肉食いでなゃ。
あぁ、んだ。
鳥獲れば
あぁ、畑掘る時ぃ出できた石
これぶん投げだら落ぢでくるべがな?
オラなの命中力さ掛がってるのも……
よす。
やってみよ。
他の家の畑ある方さは投げらぃねがら、西の方だな。
あっちさいる鳥どご狙うべ。
こっから見える鳥は……
びゃっこ遠いのもあれ狙うが。
200メーターもあるべがな?
オラは掌さ収まるぐれの石拾ってぶ投げる。
魔力の強化だがによって野球選手もビックリ
十五個目でやっとが当だって落ぢでいった。
他の獣
走るなまで速えがら200メーター
落ぢでだ
これなば村の皆んなして分げだって腹いっぺ食えそうだ。
とりあえず台車もねがら引ぎ摺って家さ帰る。
村さ着いだば村の人達ぁ皆んな集まってらっけ。
皆んなすてオラ石投げるどご見でだらすな。
「今日はこんった大っきい鳥獲れだがら
オラ
んだべな。
肉なば皆んなご馳走だべがら誰だって喜ぶ。
「カズオさんはこの村の勇者様です!」
「あっはっはっ。エルト君なば
オラも煽でられれば嬉すがらな。
血抜ぎすて羽根毟って、分解作業は村の男達皆んなすてやった。
協力す合えば大っき鳥だってすぐぃバラバラの食材さなる。
皆んなで分げ合って、代わりにオラはまだ野菜ど米、あど塩ど砂糖もらった。
あど酒っこも貰って言う事何もねぇな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あーあ、平和だぁ。
オラ家の畑もいぃい野菜育ってきたすな。
オラどさ使っていっちゅう土地も皆がら畑ぃすたすぃ、収穫するまで何もやる事もね。
んでやる事もねすて暇すてだばお客さんがオラ家さ来た。
「カズオさん。もし暇なら俺達にも畑の耕し方を教えてくれないか? カズオさんの畑仕事見てたらウチらとやり方が違うし野菜の実りもいい。迷惑かもしれないけど勉強させてほしいんだ。お願いできませんか!?」
「あやモルダ君、頭上げでけれ。オラもこの村さ来ていろいろど世話ぃなってる
村長さんのどごの息子さんがオラどさ頼むって頭下げできたおんだおの。
やんだって断らいねべったなぁ。
土地も借りでるす、家建でる時も手伝ってもらった。
この恩、びゃっこでも返せるど思えばなんぼでもおへるのもな。
村長さん家の畑さ来た。
オラ家の畑よりもびゃっこ大っきぐれだのも、家族六人で同ず家さいだ。
んんで村長さん夫婦は年寄りだす見でるだげ。
モルダ君ど奥さん、息子さんど娘さんの四人すて農作業すてるみんたな。
「ではカズオさんお願いします!」
「「「お願いします!!」」」
「へば良いが? まんず体さこう…… 力
魔力っちゅーのを強ぐして体どご強えぐすんな。
こう、グッと力へでグググッとこう!
「あの…… さ。言ってる事わかんなくない?」
「へばいいがって何なの?」
わらし
恩返す為だす、すっかりおへでやらねば。
「へば良いがって
「わかんない」
「そんな言語あるの?」
こんの田舎者達ぁオラなの言葉もよぐわがらね
まぁこの村ぁ田舎だす、
「へんばオラなの言葉がら
「いえいえ、カズオさん! 農作業を教えて頂ければ言葉はこちらで勉強しますので!」
「んん…… んだが? へばいぃ。すたらまんず体さグッと力
「よし皆んな、魔力強化だ!」
モルダ君さ続いで奥さんどわらし達も体さ力
「よす。まぁあんまり強えぐねんたのも大丈夫だべ」
「しかしカズオさん。我々も普段から強化をして仕事をしてますよ?」
「うん。んだのも強化すてるだげだべ? そごでだ。クワどご振るなさ使う筋肉だげ、強化せば力も強えぐなるす疲れねわげよ。モルダ君びゃっこクワ持ってそごさ立ってけれ」
モルダ君がクワ振るなどご見せながら、わらし達ど奥さんどさ使う筋肉どご説明すてやった。
中々上手ぐいがねのも、練習すてればそのうぢ全身でやれるよになるべおん。
びゃっこ練習すてがら畑掘ってもらったば、やっぱり楽ぃなったどって喜んでらっけ。
皆んな戦わねがらってこんた練習はさねみでんたな。
この日は畑耕すだげでやめだがった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日にぁ肥料の
説明してやったんだのも、この村でぁ肥料どご誰も畑さやらねんだど。
魔力がなんだどが言ってだのもオラは肥料こしゃで撒いでるしな。
肥料もこしゃでがらすぐに使えるもんでねがら、オラ作ってだな使うんだのもな。
作っておいでまだあどで使えばいいす、まんず作ってみるべ。
材料は米ぬがどが油カスみでな有機肥料さ、土ど
材料混ぜ合わせで水掛けでまだ混ぜる。
密閉でぎる袋さ入れだらあどは発酵するまで日陰さ置いでおげばでぎる。
難す事はなんもね、簡単しゃ。
こしゃだ肥料は村長さん家の裏さ置いどいで、オラ家の肥料使って畑さ撒ぐ。
昨日耕した土さ撒いでまだクワでびゃっこ混ざるように掘り返す。
土が簡単にボロボロど崩れるぐれが丁度いい土だべおん。
あどこれで栄養のあるいい畑ぃなったがら何植えだってい。
「モルダ君。あどは好ぎな野菜植えでけれ。育ぢ方見ながらまだ何があれば言うがらよ」
「ありがとうございます! このやり方なら村の皆んなでできそうです! カズオさんの畑くらい野菜が穫れたら飢饉もなく暮らせそうですし!」
なるほどなぁ。
村の飢饉っちゅーなも考えで、今よりいい農作業を覚えよって考えだなな……
さすがは村長さんの息子だげあって皆んなの事考えでる。
立派だ!
あどはいい野菜作って、いい村にしてってけるようオラも協力していぐがな!
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