少年の日常

コオリ🍊

第1話 今日は何をしよう

俺は大河政則

引きこもりをしている中学三年生だ


たまに来る先生はもう、受験生なんだから頑張れと言うが具体的に何を頑張ればいいんだよ


布団から出て顔を洗おうと思いはするが、布団から出られない


ここから出るのが怖い

ここから出ると、親に今日は学校行くん?とか聞かれそうで怖い


いつも、Twitterとかでは平気でコミュニケーション取れるのに、リアルでは怖い


人と話すのが、人に見られるのがとてつもなく怖い


でも、それ以上に親に迷惑を掛け続けるのが怖い


いつの間にか弟にキモイだの死ねだの言われそうで怖い


俺はため息を着きながらやはり二度寝をする


結局頭でどれだけ考えようと最初の1歩を踏み出せなければ


何も変わらないのだ


彼女が欲しいと呟いても、出会いのために動かないのだから出来るはずもなく


人の目が気にならなくなるような勇気が欲しいと言っても、結局は怖いもんは怖い


どうせ俺は成長できない


なんでネガティブな方に持って言ってしまうんだ


ここも成長できてねぇな、なんて思いながら


眠れるまでの時間を潰す


だが眠れない


結局辛いことから目を背けられずに、


スマホを弄り無駄な事を呟き


昼飯を食って漫画を読み


寝るのだろう


そんな生活が嫌になって


勉強しようとペンを取るも、


全く分からずに眠りにつく


こんな生活を続けるのは嫌だなぁ


いっその事死んでしまえば


家族は、友達だった奴らは好きだったあの子は泣いてくれるだろうか


花を添えてくれるだろうか


たまに墓参りに来てくれるだろうか?


わかんねぇな


急にクラスに行ったってどうしたんだ?と聞かれ皆の言う当たり前を実行したまでなのに心配をされる


こんな生活から抜け出したい


いつまでそう思ってるつもりなんだろう


思ってるだけじゃ何も変わらないのに


そう思ったこの日俺は塾に行った


先生以外俺を意識しない塾に


久しぶりの勉強は楽しかった


もっとやりたいとも思った


親からはすごく褒められた


俺はそれが嫌になった


まるで親のために生きているような気がしたから


でも、ご飯はいつもよりうまく感じた


太ってきたから筋トレをしようと思った


どうせ長くは続かない


帰りは親に送ってもらった


何で今日は行ったの?


と言う会話になった


真面目に答えるのは何故か気まずくて


なんとなくと嘘をついた


そうか


と、腑抜けた言葉が帰って来た


察してくれたようでよかった


俺は風呂に入り


布団に入り眠りにつく


楽しい1日だった


明日は学校に行こうかな?


何て、実行のできない事を考え


俺は意識を手放した




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