003夜 あずきあらい♀
豆が違う、音が違う、うるさくて。
え? 親がです。
両親が、『
私は小豆じゃなくて、
なんでって、イソフラボンだからです。女子力上げたいんです。
洗ってたら手がきれいになりそうじゃないですか? 洗ったあと食べたら、さらにきれいになれますよね?
え? それは……、好きな妖怪がいるからですけど。きれいになって、振り向かせたいじゃないですか。
あ~、本当、親って頭かたい。小豆洗いが大豆洗ったっていいじゃないですか。どうせ小豆洗いは小豆洗いなんですから。
え? ま、まあ。私は小豆洗いの両親の子で、小豆洗いであることを誇りに思ってますから。小豆が嫌いなわけじゃないですし。音だって、小豆が一番って思ってます。
……こ、こんな話はいいんですよ!
とにかく私は、大豆を洗いたいんです。大豆パワーできれいになりたいんです。
彼を振り向かせるまでは!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます