馳せる想い

 夏が来た。全ての生命が騒ぐ季節が。スポーツドリンクを飲みながら、商店街を散歩していたが、疲労を感じ、ベンチに腰掛ける。

 何処からともなく、青く生命の強さを感じる葉が舞ってきた。初恋の君を想う。葉がモチーフだった君を。

 君は元気で生きているかい? 苦しまずに生きれているかい? もしも願うならば、君の心が穏やかに生きれていますように。

 僕は心の中でそう呟き、葉を隣に置いた。自然と笑みが浮かぶ。君が幸せでありますように。僕はスポーツドリンクを飲み干した。太陽は依然、日光の暴力をしてくるが、過去に想いを馳せ、穏やかな幸せな気持ちになった。

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