海が太陽のきらり★【ファンタジー編】

暗黒星雲

プロローグその①

 我らは死に瀕している。

 

 全ての生命は輝きを失っていく。


 それには理由がある。

 人間が我らを信じなくなったからだ。


 人間が我らを信じ、愛で、そして願う。それこそが我らの糧であり喜びである。


 かつては、我らの国へと迷い込んでくる人間もいた。彼ら人間との交流は、我らに多大なる恩恵をもたらした。


 しかし、今は誰も迷わない。そう、我らを信じていないからだ。


 ここは妖精の国、ハートランド。


 私はこの国を統べる者。


 私はこの国を救わねばならない。


 その為には、人間をここへ連れてくるしかないだろう。


 若く、純粋な精の溢れる人間を。

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