幻想郷

青空店長

幻想郷

私は幻想郷に来ていた。

ネットの胡散臭い噂を実行してみた結果である。

とりあえず私は体を起こし、博麗神社に向かうことにした。

道中、妖怪やら村人に変な目で見られるかと思ったが、そんな事はなかった。

まるでこんな異人が来るのは日常茶飯事だ、という印象を受けた。

まあ異変ばかりのここでは普通なのだろう。

博麗神社に着くと、私が普段からズリネタにしていた女性が茶を飲んでいた。

引きこもりだった私は話しかけるのに抵抗があり、そこら辺をうろうろしていたのだが、やがてこちらに気づいた女性は溜め息を付きながら近づき、そして話しかけてきた「...幻想入りかしら。全く、これで何人目よ」気だるそうに言う彼女、もとい霊夢に対して疑問を抱いた。

私のような輩はけっこう来るのだろうか、というような事を考えていると彼女が続けてこう言った。

「最近、貴方みたいなのが結構来るのよ。頼んでもないのに勝手に異変解決したり、下半身おっ勃てながらこちらの住民と恋愛しようとしたり、ね。弾幕ごっこで戦死するアホもいるのよ。こちらとしては早急に帰って欲しいの。迷惑よ」

彼女の言葉責めに返事できなかった私は、紫によって現代に送り返されてしまった。あちらにもこちらにも居場所がない私が絶望し、自殺をしたのは言うまでもない。

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