私も貴方と幸せになりたいの

一ノ瀬 彩音

第1話 ご令嬢と社長

私にはお付き合いさせて頂いている人がいるのです。


その人とはとても仲が良くてまるで恋人のような感じです。


正確には恋人よりももっと深い関係にあるのかもしれません。


私にとってその人はかけがえのない存在で傍にいてくれないと

困るのです。


私の名前は高橋鈴奈タカハシスズナで年齢22歳、

高橋家のご令嬢です。


そして、私がお付き合いしてて恋人よりも深い関係の人の

お名前が鈴木梨香スズキリカで年齢22歳、職業が某企業の社長です。


なぜ、某企業の社長さんがご令嬢である私とお付き合いをしてくれるのか。


それには理由がありまして…………私が外出している時に

具合悪そうにしていたら、

介抱してくれて私が一目惚れをしたのです。


それを私が告げると鈴木梨香さんはお付き合いをしてくれるという

お返事をくれたのです。


そのお返事をもらえるだけでも私はとても嬉しかったです。


社長である鈴木梨香さんとお付き合いをしていくうちに

私はどんどん惚れていってしまって

今だと傍にいないと大変な事になる。


大変な事というと鈴木梨香さんが居ないと私は寂しくなってしまって

泣いてしまうからです。


今では1つ屋根の下で一緒に暮らしている。


お陰様で本当に鈴木梨香さんには感謝しかありません。


実は今も隣同士で座っていてお話をしようとしている所です。


「鈴奈、いい加減に私の事をフルネームで言うのはよしてくれない?」


「どうしてなの?」


「私達はお付き合いして長いし、それに恋人より深い関係じゃない」


「うん」


「だからね、呼び捨てで呼んでいいよ」


「うん、わかった」


「じゃあ、試しに呼んでね」


私は呼び捨てで言うのは正直言うと抵抗があった。


いくら大好きな人でお付き合いが長いといえど、呼び捨てで言うのは恥ずかしいです。


「まだ呼び捨てで言ってくれないの? 待ってるのよ」


「り、梨香………………」


「言ってくれてありがとうね」


梨香は私の頬に口付けをしてくれた。


口付けをされた私は本当に恥ずかしい思いをしている。


こういう関係になった以上は絶対に幸せになりたいと思います。


それが梨香と出会えた事もあって大切にしたいです。

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