第49話

静かな音から始まり、急に爆発音が鳴り響くと共に






RAGGA CAT






そう、めぐが出て来たんだ。



何も言えなかった。









周りは騒いでいた。












めぐの目が俺を見付けた。









俺も勿論めぐを見ていた。










めぐは声には出さずに口をゆっくり動かした。














そう…あの時と同じ



























「あいしてる…」














急にriddimがブランニューのダンスホールに切り替わり、その小さい体はステージに舞った。




俺は息をするのを忘れていた。



役10分間、長かったのか短かったのか…一瞬に感じたし永遠にも感じれた。




俺は俺の彼女に圧倒されてたんだ。










ダンスが終わってもしばらく講堂はシーンとしていた。




そして、何かが爆発した様に歓声があがった。





彼女が去った後…




「アンコール、アンコール…」




という声がしばらく鳴り止まなかった。



「黙想!!!…黙想!!!」




刑務官の声もかき消されていた。






「落ち着けー!!!」



一瞬でその場を黙らせたのはRATさんだった。



「じゃあ、時間も無いから今踊ったRAGGA CATに少し喋って貰おうかな。


それでいいだろ???」




拍手が巻き起こった。ガンフィンガーをあげているのはBE-COREだけ。





「それではRAGGA CAT、ステージへ!!!」

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