第49話
静かな音から始まり、急に爆発音が鳴り響くと共に
RAGGA CAT
そう、めぐが出て来たんだ。
何も言えなかった。
周りは騒いでいた。
めぐの目が俺を見付けた。
俺も勿論めぐを見ていた。
めぐは声には出さずに口をゆっくり動かした。
そう…あの時と同じ
「あいしてる…」
急にriddimがブランニューのダンスホールに切り替わり、その小さい体はステージに舞った。
俺は息をするのを忘れていた。
役10分間、長かったのか短かったのか…一瞬に感じたし永遠にも感じれた。
俺は俺の彼女に圧倒されてたんだ。
ダンスが終わってもしばらく講堂はシーンとしていた。
そして、何かが爆発した様に歓声があがった。
彼女が去った後…
「アンコール、アンコール…」
という声がしばらく鳴り止まなかった。
「黙想!!!…黙想!!!」
刑務官の声もかき消されていた。
「落ち着けー!!!」
一瞬でその場を黙らせたのはRATさんだった。
「じゃあ、時間も無いから今踊ったRAGGA CATに少し喋って貰おうかな。
それでいいだろ???」
拍手が巻き起こった。ガンフィンガーをあげているのはBE-COREだけ。
「それではRAGGA CAT、ステージへ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます