第138話留学

「ねぇ、ゆう!わたし留学する!」


勉強机に向かっているゆうに未来が唐突に言った。


「ふーん。良いんじゃない。」


「え?普通止めない?」


ゆうは、何も答えなかった。


「ゆう君、本当に未来、留学しちゃうよ!」


渚がゆうに言った。


「だから、良いんじゃないの。」


未来は泣きながらゆうの部屋を出て行ってしまった。


「‥‥。」


ゆうは、未来を無言で見送った。


「渚、お前も留学したいんだろ?」


「何で知ってるの?」


ゆうは、渚を優しく見つめた。


「行って来いよ。」


「分かった。」


渚も部屋を出て行った。


数ヶ月後ー。


ゆうの部屋のベッドには緑と紫という女の子二人がゴロゴロしていた。


「ねぇ、ゆう!何読んでるの?」


ゆうは、机の上で渚と未来からの手紙を読んでいた。


ゆうは、肩を震わせていた。










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