第74話棄権

「ゆう君!ゆう君!」


「なんだよ?」


「本当に全国大会棄権するの?」


「ああ、ポジティブに棄権させてもらいますわ。」


教室でゆうと渚は話している。


「全国に自分が通じないから逃げるの?」


「何だと?」 


「出場して一回戦負けはかなり恥ずかしいもんね。」


「よーし!出場して証明してやるよ!異次元の実力を!」


「じゃあ、練習だね。」


渚も全国大会に出場する。


「京極さんとは、どうなの?」  


部室に向かう途中で、渚はゆうに聞いた。


「秘密。」


あくびをしながらゆうは答えた。


「渚は、どうなんだよ?」


噂で大学生と付き合っていると聞いた。


「内緒!」


渚は、舌を出した。


部室に入ると、誠、舞、美里がユニフォームを着てラケットを見ていた。


「どうしたの?みんな?」 


「いやー、ゆうの試合を観てみんな感動して卓球を始める事にしたんだ。」


渚の質問に誠が答えた。


へぇ~影響力爆発的だなとゆうは、思った。


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