ゆう達は、初めて模試を受ける事になった。

「ゆう君！ゆう君！」

「何だよ？」

「全国で一位だって！わたし！」

「当たり前だろ！お前いつも全教科満点なんだから。」

「そっか。」

渚は納得したような顔をした。

「ゆう君は？」

「俺は、お前みたいな怪物じゃないんだよ！」

下から数えた方が早かった。

「ゆう君、ヤバイね。これじゃあ。同じ大学に行けないね。」

「それより、文系か理系どっちにするんだよ？」

「理系！だってモテモテじゃん！女子少ないし。」

安易な理由だが、事実だ。

「俺は文系。」

「あっそ。」

と渚は素っ気ない。

勉強ヤバいな。全国大会どころじゃないな。

「チイちゃんは？」

「聞いてない。」

聞いてみよう。

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