第42話天王寺美里

「久しぶり、ゆう!」


「気安く俺の名前を呼ぶんじゃねーよ。」


「僕、天王寺美里よろしく!」


渚、舞、誠は、突然の来客に驚いた様子だ。


部室の中はいきなりアメリカンになったみたいだ。


「外で聞いてれば井口智也の話してるからビックリした。」


「何でだよ?」


「だって、あいつは、僕の兄貴だもん。」


「苗字が違うだろ?」


寝袋の中でゆうは美里に聞いた。


「うち、親が離婚して、兄貴は母さんの苗字の井口を名乗ってるんだよ。」


「そして、お前が天王寺か…。」


「そう、親父の苗字。」


舞がもじもじしている。


「あいつは、やめておいた方が良いよ。」


「何で?」


舞が美里に聞いた。


「二重人格だから。」


不敵に美里は笑って部室を出て行ってしまった。







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