第6話部活

「ゆう君、おはよー!」


「‥‥。」


「なに見てるの?」


「別に何でもねぇーよ。」


「ふーん、強化選手に選ばれたんだ。」


いつの間にかゆうの手元にあった紙を渚が見つめていた。


「行かねーし‥‥。」


「ゆう君、最近の卓球熱を分かってないな。」


「卓球より、大切なものがあるだろう‥。」


「何?遠回しにわたしとか?」


「漫画を小説と勘違いする女を好きになるかよ!」


「照れてる?」


「行ったって恨まれるだけだし。推薦何校も蹴ったしな。」


「まぁ、それは良いんじゃない。ロボットみたいに毎日ラケット振り続けるよりは。」


ゆうは、中学生の時に燃え付き症候群になってしまったのだ。


渚は、紙をぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に捨てた。


「これでスッキリしたでしょう?」


「あぁ‥‥。」


渚は、部活動を作ろうと提案してきた。


「具体的にどんなの?」


「BL部!」


帰宅部で良いやと、ゆうは、思った。




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