残業編「二人きりの残業」
【男性ver.】
「おい、お前っ!ちゃんと聞いてんのか?
どこまで終わったかって聞いてんだよ!
俺の貴重な時間を割いてお前の仕事を手伝ってやってるっていうのに、まったく…」
俺はこの社に入って三年目。で、こいつは今年入った新人。
こいつの教育係りになってからというもの、プライベートな時間が仕事で潰されてイライラしていた。
「お前なぁ、自分が思っている以上に[出来ない]って事、もっと自覚しろ?
こんな量、今月中に仕上げろって言う上司も上司だけどさ、お前も「こんなには無理です」って言えば済む事だろ?
…ちょ、ちょっと…泣くなって!俺が言い過ぎた!ごめん。
ほら、涙拭けって。可愛い顔が台無しじゃねぇか。(小声で)せっかく二人っきりのオフィスなのに仕事じゃなかったらなー…
あっ!今のは…何でもねぇよ。
とにかくっ!これ終わらせて上司驚かしてやろうぜ!
終わったらお前の行きたいとこ、どこだって連れてってやるから!
さっ、おしゃべりはここまで!ほら、続きするぞー」
─────────────────
【女性ver.】
「ねぇ!ちゃんと聞いてるの?
どこまで終わったかって聞いてるのっ!
私の貴重な時間を割いて仕事を手伝ってあげてるっていうのに、まったく…」
私はこの社に入って三年目。
今年入った新人の教育係りになってからというもの、プライベートな時間が仕事で潰されてイライラしていた。
「あのさぁ、自分が思っている以上に[出来ない]って事、もっと自覚して?
こんな量、今月中に仕上げろって言う上司も上司だけどさぁ、「こんなには無理です」って言えば済む事でしょ?
…ちょ、ちょっと…泣かなくてもいいじゃない!…もう。私が言い過ぎたわ!ごめんなさい。
ほーら、涙拭きなさいよ。イケメンが台無しじゃないの。(小声で)せっかく二人っきりのオフィスなのに仕事じゃなかったらなー…
あっ!今のは…何でもないわ。
と、とにかくっ、これ終わらせて上司驚かしてやるわよっ!
終わったら行きたいとこ、どこだって連れてってあげるから!
さっ、おしゃべりはここまで!ほら、続きやるわよ」
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