第4話エキストラ?
「こっ、こ、れはあああ!!」
狼狽しすぎだろう。
騎士の女性がめちゃくちゃビックリしている。
オレを襲ってきた犬、サル、鳥の死骸があちらこちらにある。
まあ巨木といい、大きいサイズなだけで普通の野生生物と何の変わりもなかったが。
「ああ、こいつらはオレがやった。」
「え、、へ、、これを全部貴方が?、、?!」
「うっとおしかったんでな。殺生は良くないとわかってるが世の中、命は殺とるか殺とらないかだ。残酷なもんだよな」
「い、いや、、それはそうなんだが、、。」
騎士なら命のやり取りくらいわかっているだろうに。やはりコスプレなのか?
「隊長、これどうしますか?報告もどのように、、この光景はとても信じられません」
「あぁ私もだ、夢かと思いたくなる、いや、夢なのかもしれん。」
「?この光景を撮ればいいのか?」
「とる、、とは?」
「いや、とりあえず現場保存したいんだろ?」
「ま、まあそうだな」
「じゃオレが撮るよ、そのグローブだと撮れないだろ?」
「「「??なんのことだ?」」」
その場にいる騎士たちがみな頭に?を浮かべる。
カシャッ。
「?」「?」「?」「?」
「何をしているので?」
「え、だから撮ってんだよ」
「その小さな板で何ができるのだ??」
「板?」
このスマホのことか?
「これか?」
「そう、それだ。その光る小さな板は一体何なのだ?」
「え??」
そうゆう設定のコスプレなのか?
もしくは映画の撮影、ああオレはエキストラ扱いかもしれないな。
「スマホだよ、なんでもできる魔法の板だ!」
映画の撮影ならそれっぽくしないとな。
演技らしくそう言った。
「何でも、、で何ができるのだ?さっき、とる、と言っていたが」隊長とやらが喰い気味にくる。
「ん?」
カシャッ。
「な、なんだ!今の光は!?
貴様、私にもなにか魔法か呪いを掛けたのか?」
「「「ドヨドヨドヨ」」」
ざわついている。リアルなリアクションだ、やはりプロは違うな。
「な、これは私、、じゃないか、」
「ああ、美人に撮れただろ?」
「なっ、、!!」
驚いた顔をしたあと、羞恥の表情に変わり、彼女が抜剣する。
「騎士を愚弄するか、処罰してくれる!!」
「おぉー、リアルだなあ、、、」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます