光は重傷で意識不明のままだった。

「闇、お前に殺してほしい化け物がいる。」

「化け物？」

「正確には、お前達の兄だ。生まれながらのモンスター。」

「俺に、兄さんが？」

「あぁ…。生まれた時から地下の牢屋で育った。」

「そんな…。」

「闇よ、お前は強い。十五年間、お前を保護してやったんだ。恩返しをしろ。このわたしに！父親に！」

闇は、少し考えて分かりましたと答えた。

「相手は修羅刀を持っている。」

「修羅刀ですか…。」

内心、父親の武蔵は、共倒れすれば良いと考えていた。

冷徹過ぎる父親だった。

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