Vow of Vampire
歩小 律音(ポコ リット)
プロローグ 遠い日々の平穏
「わぁ~っ!」
「どうしたの?」
「これ読み終えたの!すてきなお話だった!あのね、怪物がお姫さまをつかまえたの!お姫さまをひとじちに王国を乗っ取っちゃうの!」
「お姫さまと王国のピンチだね。どうなっちゃうの?」
「それは読んでみてのお楽しみ!はい!今度はそっちを貸して!」
「いいよ、でももう少し待ってね。僕のもそろそろ読み終わるから」
鳥のさえずり、涼やかなそよ風。生い茂る森の中、日が差し込む小さな切り株広場で、少女と少年は毎日一緒に遊んでいた。今日は読書会ということで、お互い読みたい本をたくさん持ってきて読み合いっこ。
「はぁ~、怪物ってこわいね!どうして怪物なんているんだろう、わがままでぼうりょくで悪いことばっかり!怪物なんてきらい!」
「……そうだね。怪物、こわいね」
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