秘めたる思いルート後日談 決まってた未来
2人の長い恋が実って数日が経った。愛加がストーカーだということを聞かされたりして驚いたこともあったが、美麗が好きだということを丁寧に説明したらわかってくれて今は落ち着いた。そんなことがあって美麗との絆は深まり、今も僕との交際は続いている。続いているのだが、
「み、美麗。引っ付きすぎだって」
「別にいいじゃん、減るものでもないし。それにね、こうしてると思い出すんだ。昔の雅也との日々を、ね」
美麗はそんなことを言って目を細めていた。
「昔の僕との日々?」
「うん。雅也は気づいてくれなかったけど、わたしが勇気を出してアタックしてた時のこと…」
「そんなアタックしてきたときなんてあったか?」
そんな僕の言葉を聞いて美麗は微笑んでいた。
それから少しして、美麗は語り出した。
「始まりは、雅也の両親への挨拶だったんだよ…」
そうして美麗は、僕に昔あったことを聞かせてくれた。両親への婚約の挨拶(一人で)から僕の家での花嫁修業に実は仮同棲期間だったということまで。
「ん? ってもう外堀埋まってたぽくない!?」
僕がびっくりしたようにそう聞くと美麗は満面の笑みでポケットから封筒を取り出してこう答えたのだ。
「だって私の能力って『
衝撃の事実に僕はもう腕を抱かれているのも忘れてしまっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます