Common Story 7話 カフェトランにて恋愛攻撃!? 

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」


 カフェというものには始めて来てみたが、何故かレストランみたいなお出迎えであった。

 

「4名です」

「2名です」

 

 愛加と美麗が同時に答えていた。


 (美麗が4名と言うのは分かるけど、なんで愛加は2名って答えたんだろう?)


「えっと…、2名席を2つ並べて用意しますね」


 定員さんが機転を効かせてくれた。ただし、苦笑いだった。



▽ ▼ ▽



 (何でこうなった!!?)


 たしか、葉山に食べ放題を誘われたはずなのに僕達はパフェを食べていた。


 それも、すごくでかい。いや、高い?


 大きさ(高さ?)が頭を超えるぐらい高いパフェだ。

 

 それにもかかわらず横がとても細く、おまけにスプーンと「ストロー」が付いてくるものだから意味が分からない。


 (これどうやって食うんだろうな)


そんなことを考えていると、


「んー」

 

 僕の前の席でさっきまで頑張ってパフェを吸っていた愛加が、ストローを差し出してきていた。


 それを受け取って、僕も吸ってみると、ふと懐かしさを覚えた。


 (そういえば昔、こんなこともあったな)


 そんなことを考えている僕の前で愛加がニコニコとしていたが、それが何故だかわからなかった。


 

 また、その隣では普通の苺パフェを食べていた美麗たちが、その様子を見て固まっていた。


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