ミニスカート美女

峪明博

第1話 出会い

最近、女性(とくに女子高生)のミニスカートを履く率が減少傾向にある。それに危機感を持つ女子高生がいた。

彼女の名は五十嵐衣。高校二年生。彼女は子供の頃、あるモデルを見て、ミニスカートに憧れて以来、ミニスカートが好きで、よくミニスカートを履いている。

春休みのある日、彼女は早朝練習の部活帰りに学校の制服のまま、偶々標高300mほどの山を背景に田園風景が広がって見える道に自転車を止めて、少し歩いた。その道は田園の間にある。

「綺麗。まだこんな所が残っていたなんて。」

彼女は山や空を見上げていた。

高校二年生小糸一喜は写真部で、まだコンテスト用の写真を撮っておらず、それに見合う風景を探していた。

「ったく。なかなか見つからないなぁ。」

自転車を漕いで漕いでして、風景を探していた。

「仕方ない。僕の秘密のスポットだったけど、あそこの風景を撮りに行くか。」

彼が自転車を漕いで向かった先は、標高300mを背景にした田園風景だった。

今日は春の微風が吹いており、彼は心地よく感じた。

彼はその田園風景に着いた。

(あれ、先客がいるな。)

彼は山や空を見上げている彼女を見て思った。

しかし、彼は言葉を続けた。

(綺麗な子だなぁ。風景と合っている。)

と思い、彼女を惚れ惚れと眺めた。

そして、不意にカメラを持って、その風景と彼女が完璧にマッチする場所を探した。

少し風が吹いた瞬間、制服のスカートが少しだけふわっとし、彼女の髪が靡いた。

(今だ!)

彼は咄嗟に写真を撮った。

パシャッ・・・。

その後直ぐに少し強い風が吹いた。

「きゃっ。」

彼女は靡くミニスカートを慌てて押さえた。

ふと彼女、五十嵐は視界に入った何かを見た。

そこには写真を構えている青年が居た。

「ちょっと貴方、何写真を撮ってるの?!」

五十嵐は強く言った。

「えっ?」

小糸は焦って、ビックリした。

「貴方、私と同じ高校ね。・・・あれ?貴方、写真部の小糸君じゃない?」

彼女は彼の名前を言い、小糸はビックリした。

「えっ?君は?」

小糸は驚きながら彼女に聞いた。

「私は副生徒会長でバレー部の五十嵐よ。」

彼女は自慢そうに言った。

「で、どうして撮ってるの?」

彼女は彼に詰問するように言った。

「いや、この田園風景と君があまりにもマッチして綺麗かったから、つい。」

彼は真実だが、言い訳する様に言った。

「・・・えっ、そう?」

彼女は少し照れながら言った。そして、彼は彼女に見せた。

「あら、確かに画になっているわね。スカートと髪が微妙に靡いて、髪を右手で押さえている写真。流石、私といったところかしら。」

彼女は満更でもなかった。

「うん、いい感じだ。」

小糸は惚れ惚れと言い、

「・・・これを写真雑誌のコンテストに出したいんだけど、いいかな?」

小糸は五十嵐に躊躇いながら聞いた。五十嵐は初めは目を張って驚いたが少し考えて、

「いいわよ。」

彼女は笑みを浮かべながら言った。

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ミニスカート美女 峪明博 @sakoakihiro

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