前世は存在しない

m.e

第1話 記憶に残ってる夢の話

幼い頃みた夢を皆さんは覚えていますか?

私は幾つかハッキリ覚えています。


幼い頃に観た夢のことを今考えると前世は存在しないじゃないかと私は思うようになりました。



一つ目の夢

幼稚園に入園する少し前だったと思います。

その頃の記憶が少しだけあるんですけど、おばあちゃんがよく散歩に連れていってくれました。家の周辺しか歩いていなかったのでその先を当時の私は知りません。


夢の中で私は家の前に立っていました。

散歩してみようといつもの道を一人で歩いてます。

見覚えのある景色によく歩く道を歩いて、いつもお母さんとおばあちゃんが引き返す十字路。

私はその先が知りたくて行ったことの無い道に足を踏み込むと、視界には私の住んでいる家が目の前に現れました。

後ろに下がると、いつも引き返す十字路。


不気味さよりも、なんで家があるんだろうって気持ちだったと思います。



二つ目の夢



幼稚園の頃の話です。運動会は近くの神社の敷地内で行われるんですが、その神社は狐を祀っていました。

朱色の柵の奥に薄らと狐の置物が見えたのですが、お父さんにあまり覗いたらダメだよって言われたことを覚えています。

それから暫くは朱色の柵の夢を数日みたと思います。

柵の中に何かがいて、その夢を見る度にソレが少しずつ柵の方に近づいてきます。

次にあの夢の続きを見たら何かが柵から出てくると思うと怖くて親に話していたことを覚えています。


また、その夢を見ました。柵はガタガタ音を立て白い手のような物が柵を握っています。

怖くて怖くて神社の敷地外に出ると明るい景色から一転し真っ暗な闇の中を私は走っていました。

上手く走れず何度も転びながら走っていると後ろの方から柵を破った音が聞こえて足音が私の方へと近づいてきます。

振り向きたい気持ちもありましたがソレを見てはダメな気がして暗闇の中をひたすら走り続けていると暗闇の中で一点の光が灯りました。

光へ向かって走っていくと背後から聞こえていた足音は次第に聞こえなくなり、その光に向かって手を伸ばすと目が覚めました。


その日以来、その夢を一度も観ていません。



三つ目夢


小学校に入学し、登下校の道を覚えた頃のに見た夢の話です。


当時、学校の怪談という映画を観た直後でその中で一番印象に残っている口裂け女に追われる夢を見ました。

小学生の頃、クラスでお化けの話が流行っていました。

定番のトイレの花子さんや太郎さん、次によく話されていたのが口裂け女の話でした。


ポマードの言葉を覚えたのもその頃だと思います。


夢の中で追ってくる口裂け女に向かってポマードを三回唱えましたがずっと追いかけてきます。

学校の登下校の道を走っていましたが、追いつかれるかもしれないと思って行ったことがない道に入り振り返ると学校の門の前に立っていました。

私が先ほど走っていた道に目を向けると口裂け女が走って此方へ向かってきます。

門を下から潜って構内を逃げ回っていた所で夢から覚めました。


三つ夢の話を紹介しましたが、通ったことの無い道、観たことのないモノは夢には現れないと思います。

もし、前世が存在しているのなら幼い頃に夢を見たと思いませんか?

私はそんな夢を見たことがありません。

少し成長して、これって前世の記憶かも?って思う方がいるかもしれませんが、少しでも成長していて色々な物を見たりしていたのなら記憶がそれを前世の過去として見せていただけだと思います。

本当に前世があるのなら、幼い頃に覚えている過去の夢を思い出してみてください。


私は前世はないと思います。


死んだ人は生まれ変われない。


今を精一杯生きようと思います。

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