告白
してしもうたのです、わたし。先日。
旦那に。
「書いておる……」
と。
ええそう、わたしはカキカキしてることを内緒にしておったのですよ、旦那に。
なんでかって?
「書いてる」の返事が「見せてよ」に決まっておるからです。
そんなもん、見せられますかいな!!
わたしが書いてんのはBLとえろと本人への愚痴でっせ!!
どこの世にそんなもん開けっぴろげに旦那に見せるやつがおりますか!!
いやおるかもしらんがわたしは嫌なのよ!!
ってぇことで、ずっと読み専のふりをして、隠れてこそこそ創作活動をしておったのです。
いや現在進行形でおるのです。
旦那が仕事で家に居ないときにカキカキ、コメントのお返事も一人のときとか、旦那が風呂入ってる間とかね、なんならトイレにこそこそ逃げ込んでぽちぽち打ち込んでたりとか、そもそもヨムのだって、カクヨムアプリを開くことすら旦那の前では包み隠しておったのです。
そんな徹底した隠蔽作戦によって、ほーんとうになんにも気づかないうちの旦那は、事あるごとにわたしに言うのですよ、
「なんか書きなよー。そんでひと儲けしてくれぇや」
と。
わたしが昔に小説書いてたのは知ってるからね。
どんな、の部分は盛大に濁してるけどね。
もうねぇ、阿呆かい、と、毎度思うわけ。
書いて売れりゃあ今頃わたしは億万長者ですがな。
今までどんだけ書いてきてると思ってんの。
なんなら今でも書いてますがな。
そしてそれは一円にもなりませんがな。
いやね、世の中には、同人誌なんちゅうものもあるんですよね。
自費出版ってやつよ。
自分で書いて、自分で製本所に依頼して、自分でイベントに持ってって売ることも、まあしようと思えば出来るわけ。
わたしの高校時代の友人たちは、そうやって自分たちで同人誌(漫画)を制作してイベントによく行っているので、誘ってくれることもあるんですよ、
「あんたも作ったらええやん、表紙とかレイアウトならうちら手伝うし。オリジナル専門のイベントもあるでよ、一万円くらいで作れるし」
と。
だがそこには、彼女らとわたしを隔てる大きな壁があるのです。
大きな壁。
そう。
自由時間と元手の一万円。
彼女らはみんな独身なので、自分で稼いで自分で自由に自分のためのお金を使うことができるのです。
対してうちは家計を旦那が管理してるので、専業主婦のわたしには自由になるお金はほぼほぼありません。
一万円の使途不明金はちょっとでかすぎる。
かと言って、
「ねぇねぇ、ちょっと同人誌作りたいから一万円ちょうだい」
とかは口が避けても言えぬのです。
だってその後のやりとりが、
「いいよ、どんなん書くの? 出来たら見せてな」
「ドえろBLだけど、あんた本当に読みたいの?」
になると分かっておるから……。
旦那、当たり前だけど、BL苦手なんだよね。
カクヨムさんでは男性陣が想像以上にBL読んでくださるので、いつも面白い半分むず痒い半分で、そういうの多分わたしが一番楽しんでるんですけどね。笑
ピクシブさんでも男性の方、結構読んでくださるんだけど、あちらはわりとガチ目な感じなので、こことはちょっと毛色が違うかな。
皆さまいつもありがとうございます。笑
あとね、自由時間が存在しないから、そもそもイベント行けないしね。
毎度友人に売ってもらうのも気が引けるし、なかなか実現困難なわけですよ。
そんでこないだも「書けよ稼げよ」と喧しいので、「うるせぇなぁ書いとるわ」っていうのを思ったつもりが、まさかの口からぽろっとこぼれたわけですよ。
なんたる失態。
そしたら
「書いとんのかい! 見せてぇよ」
まんま思った通りのこと言うやんけ!
「いやや! わたしは現実世界と乖離した空間がほしいんじゃ!! 絶対見せんもんね!! ちなみに金にはならん!!」
と、仕方なしに取り敢えず、見るも無惨なリワードのページだけを見せびらかしてみました。
そしたらまあ、興味がちょっと失せたみたいで、その残念なページだけ見てあとはツッコんでこなかったので、なんとか作品ページは見せずに済みました。
あー良かった。
危ねぇ危ねぇ。
そんなこんなで、これからはヨムヨムはもうちょっとオープンにしよっかな、と思ってます。
コメントのお返事も、もうちょっとスムーズにできるようになるといいな。
さすがに目の前で創作活動はやっぱりできんので、人がいると気が散るからどっちにしても書けないし、そこら辺はあんま変わんないかもですけど。
「ちょっとカキカキしたいからあっち行って」って言えるようになったら、また違うかなー。
でもちょっと気が楽になりました。
やはり隠し事は疲れますもんね。
まぁ、そんなひと悶着があったんですよ。
肝が冷えました。
いやあー、どんな内容であれ、告白っていうのは勇気がいるよね!!笑
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