創作漫談

 近況ノートにも書いたんですけど、ちょっと『舞台女優』をお休みします。

 やっぱり冬はメンタルが沈みがちなのでよくない。

 わたし冬はポンコツなのです。

 まあ一年通してわりと結構なポンコツではあるんですけど、冬場は特にいかん。

 早く春にならないかなー。

 あ、書くのやめたりするわけではないですよ、冬眠です、冬眠。笑


 あーあとあと体調のほうは大丈夫だと思い込むことにしたので大丈夫です。笑

 お騒がせしました。笑

 やっぱり多分首だわ。


 『舞台女優』は、産後鬱がメインテーマです。

 まあ楽しいはなしではないね。

 経験したことのない人には、理解できない展開かもしれない。

 でも、それを知ってる人には多分すごく共感してもらえると思う。

 それでいいし、そういうものを書きたい。


 楽しいはなしはさ、みんなが書いてくれるからいいんだよ。

 人はさ、明るい場所が好きなんだよね。

 みんな幸せになりたいの、当たり前なの。

 だからハッピーエンドを読むと幸せのおすそ分けをもらって自分も幸せになっちゃって、んんんんんんんんん!!!!ってスマホ握りしめてごろんごろん転げ回ったりするじゃない。

 だからハッピーエンドが好き。

 でもさ、みんながそうじゃない。

 楽しくなりたいのになれないとか、自分とは違うとか、ネガティブになってたり、心が動かなくなっちゃってどうにもならないとか、あるじゃない。

 そういうところに寄り添いたいのさ。

 人は一方向だけで成り立ってるわけじゃない。

 綺麗なところと汚いところがある。軽いところと重いところがある。明るいところと暗いところもあるし、嬉しい気持ちと悲しい気持ち、キラキラしたところと泥まみれのところもある。

 それらは別々ではなくて、角度を変えてみただけの同じものだったりする。

 地球儀みたいにくるってやって、綺麗なところばっかりみていたいの。明るいところに惹かれるの。

 そんでそれと同じくらい、自分の黒くて汚いところは見せたくないじゃない。

 みんなそういう汚いところとか、人と違ってみえるところとか、隠したい。

 でも、そうやって人のが見えないから、今度は不安になっちゃったりもするでしょ。

 自分だけかもしれない、誰にも分かってもらえないかもしれない。

 誰にも言えない。

 んなことねぇよって、言いたいのだ。


 『舞台女優』はメンタル鋼のわたしが主人公のモデルなので、ネタバレすると、最終的にはうちの唯一の夫婦喧嘩がわたしのガチギレによる完全勝利だったんですけど、笑。

 あ、ちょっと話そうか、あのね、外的要因と内的要因がいろいろ重なって産後鬱になってあれこれ表現することができなくなっちゃって、全部を自分で抱え込んだんだけど、表面張力が決壊して我に返った結果ブチ切れたんですよ。笑

 詳しくはそのうち書くので『舞台女優』本編をお楽しみください。笑

 産後鬱ってどんなパターンであれ主要原因は基本的に夫ですからね。

 んで、旦那が自分の悪いとこ全部棚上げして「いらんこと言うな」と言ったので、その晩から翌日にかけて言われた通り挨拶以外一切口を聞かずにいたら、仕事行って帰宅早々に全力で謝罪してきました。

「ただいま! ごめんなさい!!」

「おかえり。それは何に対してのごめんなさいなの」

「全部です!!」

みたいな。

 会社で愚痴って返り討ちに遭ったのかもね。笑

 だからまあ、改心すると言ったので、仕方がねぇからしばらく様子をみてやるかとなりまして今に至るんだけどね、これさ、わたしがガチギレして完全勝利する人だったからこうなったけど、これがわたしとは違って、全部自分が悪いんだ、とか思うタイプの人だったらどうよ。

 誰にもなにも打ち明けられず、ある日帰宅したら母子心中してました、とかね、あるんだよ。


 産後鬱に限らず、明るい場所が分かんなくなっちゃうと自分がどこ向いてんのかも分かんなくなっちゃう。

 周りなんか見えないし、自分のことだって見えないし、自分ひとりだけが透明人間みたいになっちゃって誰よりも辛い思いをしているような気になっちゃう。

 そうじゃねぇんだよ、実はわりと似たようなやつばっかだぜ、現にわたしこんなにきみが共感するもの書いてんだろ、ってね、言ってあげたいんだなぁ。

 そういう寄り添い方をしたい。

 ただちょっと書くのも大変だからちょーっと考えるのもお休みしたい。笑


 『純』もそう、陽平のきったない部分、誰にでもあると思って書いた。

 陽平はその汚い部分を隠したけど、慎二は逆に自分を晒して開けっぴろげにしたのよ。

 考え方はひとつじゃないぜ。

 綺麗じゃないし、ハッピーエンドには見えないかもしれないけど、だからこそ読んで気が楽になる人がいる。

 わたしはそう思ってる。

 まあそういうの関係なく楽しんでもらえるのが大前提だけどね!


 わたしだいたい「人間を描きたい」とか言いますけど、正確に言うと人には見せたくない部分を晒したい。

 エッセイでは伝えられないものも伝えることができるはず。

 そうやって、ちょっと方向音痴になっちゃってるきみに安心してほしい。

 同じだけきったねぇやつがここにもいるから大丈夫よ。

 やっだー! くっっっさ!! 照れるー!! 笑

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