例えば人肌に触れたときの

 ほっとするような感覚を表現したいと思ったら、そこにはどんな材料が必要だろうか。

 例えば広いオレンジと黒の床を軽くステップを踏みながら進んでいくような。

 もしくは殴りかかりたいくらいの衝動的な激情とか。

 浮遊感とか、または逆に、拳ひとつぶん沈んだような重さとか、そういう抽象的なものを表現するためにストーリーを用意する。

 それらを自分の納得のいく姿にしてあげることができれば、もう満足なのよね。

 人に読んでもらうつもりでおはなしをつくったりはしない。

 いやこれ、虚勢とか強がりとかそういうんじゃなくて、本当にそうでね。

 わたしがなんでエロを書くかっていったら、数字どうこうじゃなくて、単にわたしがそれに魅力を感じているからに他ならない。

 実際数字にはなってないしね。

 唯一人目を気にしているのはこのエッセイくらいのもんよ。

 書いている年月が増えるたびにそういう感覚が大きくなってきてる。

 最初のころ、それこそ7年だか8年だか前にはまだこんなんじゃなかった。

 読んでくださった方に楽しんでもらいたいって思ってた。

 沢山の方にわたしのこと知ってもらいたいって思ってた。

 今はなんかねぇ、違うんだよねぇ。


 自分の表現したいものがある。

 だから書く。

 自分で満足のいく形を完成させることができたらそれがゴール。

 だからこそうっかり間違って迷い込んで読んじゃった人が、うっかりそれを気に入ってくれたら、そりゃもうびっくり半分喜び半分ですわ。


 自分を表現することが目的。

 だから書いてる。


 つまりはなにが言いたいかっちゅうと、なんで『こいびとごっこ』のPVが200を超えてんねん。

 え、多くない? こんなもんだっけ?

 ここカクヨムさんだよね?

 わたしの想定読者人数はせいぜい2人か3人だった。

 だからこっそり持ってきたのにぃ。

 ありがとね! 読んでくれて!

 しかしなんであれは運営さんから注意されないんだろうか。

 『してるだけ』もだいたい100くらいなんだけど、誰も文句言わないのはなんでだろ。

 たいした人数に読まれていないからかしら、これくらいの数字なら大丈夫なんかな、そらぁ良かった。

 あ、描写が実はそんなにたいしたものじゃない?

 そしたらそれはちょっと問題だ。


 ヒエラルキーの下のほうでもぞもぞ動いてんのが楽しい。

 両手広げて踊り狂っても誰の邪魔にもならんもんね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る