以下引用
「土起こしさえしてしまえば、楽になりますよね?」
開墾作業で一番大変なのは、固い地面を掘り起こす事。
幸い、ここに生えていたのは灌木程度で、喬木は無かったはず。
根っこに苦労させられる事は少なかったと思うけど、それでも地面を掘り起こして柔らかくするのは大変。
ここだけでも魔法で対処しておけば、ずっと早く畑ができるんじゃないかな?
「そりゃ、ありがてぇが……」
だよね? 良かった。
やや困惑気味に私を見るガットさんに頷き、私は魔法を行使しようと、手を上げる。
「じゃあ、早速――」
会話抽出
「土起こしさえしてしまえば、楽になりますよね?」
何かが抜けている?
「そりゃ、ありがてぇが……」
「じゃあ、早速――」
引用終わり
会話抽出でハッキリしましたが、何かが抜けていると思います。
魔法で代用出来ると伝えず、その魔法を使えるとも言わずに
「そりゃ、(魔法を使ってくれるなら)ありがてぇが……」
になっての魔法行使は、何となくは伝わりますが、やはり何か端折った感がします。
>あすてかさん
僕はこれで問題ないように思いました。
--------
「そりゃ、ありがてぇが……」
だよね? 良かった。
やや困惑気味に私を見るガットさんに頷き、私は魔法を行使しようと、手を上げる。
--------
サラサが魔法の事を伝えていないので、ガットにしてみれば手段を想像できないので困惑しているのでしょう。サラサが魔法を使えるということもヘル・フレイム・グリズリーの襲撃で知ってはいるかも知れませんが、普段はそれほど接点もないでしょうから、とっさには思いつけないでしょう。なので、彼の言葉は
「そりゃ、(魔法を使ってくれるなら)ありがてぇが……」ではなく
「そりゃ、ありがてぇが……(でもどうやって?)」だと読みました。
これに対してロレアがすかさず突っ込んでいるのは、日常的にサラサの近くにいて、サラサのやらかしも見ているので、どうやって土起こしをするつもりかを瞬時に理解出来たのだと思います。