僕は社会不適合者だ

ゆゆゆ

第1話


僕は今、二十二歳だ。

僕には苦手なことはあっても、得意なことはない。もっと言ってしまえば、できることはない。

これは決めつけではなく、ただの事実だ。

この社会には、僕は適合できない存在だ。

僕はこれまで生きてきた中で、他人より劣ることは自覚している。

だが、いくら自覚を持ち、それから脱する努力をしてきたところで、できないことはできない。

弱者は弱者の道しか選ぶ権利はないことを、ここに記しておこう。


▪️


僕は働かない。

就職活動四年目の十二月一日。三百八十社の就職試験に落ちた僕は、もう働く気なんて全然なかった。

最初の二十社くらいで、僕はそもそも目指す場所が高すぎたことに気づく。安定した会社に務めたいと、公務員や何かしらの事務仕事等の応募をしてきた。しかし、そもそも能力が低い僕には無理だと諦め、コンビニのバイト等、誰でも受かるような場所へ履歴書を出した。

結果、不採用。

いきなりコンビニの店員といった、超有名店のバイトはまだ敷居が高かったかと思い、清掃員の応募。

結果、不採用。

道路工事のバイト、スーパーのパート、新聞配達、エトセトラ、全不採用。

五十程不採用となった時の、ハローワークの僕の担当の顔は今でも忘れない。

そこで、僕はどの職業が向いているのかを調べた。

ハローワークの自分の向いている職業を探す機械を使い、その結果に僕は、何も言えなかった。

まず、向いているのは美術的な職業。デザイナーや、イラストレーター等がこれに当てはまる。

向いていない職業、その他全て。

僕の向いている職業的に、これは専門的な学校を出ている人等が優先してとられる。

高校の時に美術的な部活に入ってもなく、専門学校にも行っていない僕には、実は向いていない職業だった。

機械にまで気を使われたのかと思うと、本当に何も言えない。

そこからまた、がむしゃらに仕事を探して今に至る。

僕は社会不適合者だ。


▪️


結論。

自分に可能性を感じない奴は、最初から諦めることが大切だ。

もし何か可能性を感じたのなら、きっとそれは気のせいだから、感じるだけにしておこう。












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