第18話7月9日 1

告知


今までここにも書いてこなったが、彼女も自分の事で知らなかった事がある


余命2年・・・

である


告知されたのは、2ヶ月前の5月の終わり


5月のゴールデンウィーク2日目に仕事中、血反吐吐いて貧血おこして救急車で病院に運ばれた


自分の中では胃潰瘍が悪くなったんだなぁぐらいしか、考えていなかった


精密検査を受けた


胃癌だった

他にも転移していると・・・


自分この時、医師がなにを言っているのか理解できなかった

というか、全く話が頭の中に入っていかない

自分が呼ばれた後、親も呼ばれた

確か、別々に聞いたと思う


呆然

無気力

気怠い


告知されてからなにも手につかない

なにもしたいとは思わない


今まで好き勝手してきた報いなのかなとか、いろいろ考えた


彼女に言うべきか悩んだ


いつも会うたびに

「ともちゃんって、痩せすぎだよね!

 私のこと、お姫様抱っこできないでしょ」


いつも体の事でからかう

別に言われても本当の事だから気にしない


だけど、なんでこんな体になってしまったか知って欲しい

という気持ちから伝える事にした

今にして思えば、彼女に重い物持たせてしまったんだなぁと、悪い事した


どう伝えるか?

悩んだ挙句、会った時にLINEで送って知らせた

前日に書いてコピーして貼りつけて

結構長い長文だった


場所は海鮮のお店

駅に着いた〜

今買い物してる

どこにいるの〜?


いやいやもう約束のお店の前に居ますから・・・


相変わらず天然である


また白い服着てる!



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