第15話7月4日 6

ランドマークタワー

赤レンガから車でランドマークタワーへ


途中にみなとみらいがあり、とても綺麗である

自分

「観覧車って子供としか乗った事ないから乗りたいなぁ」

彼女

「乗ってどうなるの?」

たまに彼女は現実を突きつける


ランドマークタワーの駐車場へ

2人でどこから行くのか入るのか探し回った


ちょっと早く着いた

なんかこの風景、経験した事あるような・・・


フロントの手前の椅子に座っていると昔を思い出した

全く新婚旅行と同じ風景だ

同じく予定より早く着いて、こういうふうに座ったっけ

懐かしい空気を感じた


エレベーターに乗り予定していたお店へ

席に案内されて歩いていると、ガラス越しの夜景がとても綺麗だった

後ろを振り返ると彼女がいる

なんてこういう場所が似合うんだろう


ワンピースは2800円ですけど・・・


そんな事微塵も感じさせない

ってか、自分の方がやばかった


いつも車にはジャケットが置いてあるから大丈夫だと思ったが、下がジーンズ で来てしまった


席に座ると


横浜球場が見えて明るく、本当に綺麗だった

空気が澄んでいてまるで輝く宝石箱のようだった

ちょっと忘れたが確か自分も最初のワインを飲んだ記憶がある


乾杯して前菜から

横を見ると彼女


なんだか心の中で

彼女はこれから結婚して、旦那さんとなる人とこうした食事とかするんだなぁとか、考えなくていい彼女の未来、将来を考えていた


自分、この時限界にきていた

痛み止め服用していたが、ワイン飲んだのが悪かったのか、激痛が始まっていた


横で鼻歌を歌いながら美味しそうに食べる彼女

写メを撮ったり話したり

忙しい人だなぁとか思ってた


そんな姿見てたら、痛みが収まってきた


ようだ


まだこの時は自分の病気を彼女は知らない


今言うべきか、言わない方がいいのか

伝えなかった


2時間楽しい、思い出に残る食事だった


会計を済ませ、エレベーターへ



冗談で

「下の部屋予約しているから!」

なんだか彼女とはこんな下心考えた事がない

すると明日仕事だからって

真面目に答えられた

冗談ではとってくれなかったみたい・・・


なんだか元気ならまた来年同じ時期に来たいと思った



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