記憶のない少女

 皆さん、初めましてこんにちわ。私の名前はクラリスです。




突然ですが、私はここ数時間の記憶がないようです。気付いたら見知らぬ土地を歩いていました。




そして、私の中で変な声がさっきからしてるんです。




「主、私は星の精霊です。覚えてませんか?先ほど、入り込んだ者なんですが、覚えてませんか?」




怖い・・・怖いよ・・・その感想しかでないんですけど、この声に答えたら絶対いけない奴ですよね。




もうおうち帰りたいし、このままだと干からびて死んでしまいます。そんなことを考えている内に、精霊(自称)が、




「答えないようですね。えっと・・・なになに?私が変な声ですって、なんて失礼な。幻聴と思っているようですね。しょうがないですね・・・あ、そうだ、ちょっと、て、手をかざしてみてください。」




やだーー、ついに、命令し始めました。




「お願いしますよ。手をかざしてみてくださいよ。ねぇ、聞いてるんでしょ。お願いします本当にお願いしますよ・・・おねがい☆。」




もうさっきから、お願いします。ばっかり言ってきたので、しょうがないく、手をかざしてみます。




すると、手から、でかい石が私の手から出てきました。ああ、ついに幻覚を見始めた様です。その石を触ってみると、石です。確かに石なのです。




「もしかして、本当に精霊ですか?」




私は恐る恐る聞いてみました。すると、




「ああぁ!!やっと、答えてくれました。その通りです。私は星の精霊です。」




と自信満々に答えました。星かー、なんともメルヘンな精霊ですね・・・。そんな感想を抱くと、




「なぁ!!メルヘンだなんて!!顔に似合わず失礼な主ですね。これでも、私、精霊の中ではそこそこ上位の存在ですよ!!」




そんなことをしていると、突然、見たことのない犬ほどのトカゲが現れたのです。




ちょっと集中しなくちゃなので、私の独り言は終わり!!




 突然の未知の生物に少女は驚いた。そして、恐怖の生物に悲鳴を上げる。




「きゃああああああああ!!!」




その悲鳴に驚いたのか、トカゲは火を吹く。




「主!!走れ!!」




と星の精霊は頭の中で叫んだ!!その命令に従うかのように、私は後ろに走って炎をよけて、そのまま逃げる。




逃げ切った後のちに、




「一体、なんですか!!あれ!!」




と精霊に聞くと、




「この荒野に生息する火を吹くトカゲのようですね。」




あまりにも、抽象的な解答に私は、




「そんなの見たらわかりますよ!!」




とド正論をぶつける。すると、精霊は私の記憶を見たのか、




「あなたは今、元の世界とは別の世界にいます。」




唐突にこの異世界宣言されるのでありました。

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