賢者のアドバイス
「賢者なんて中二臭い名前を止めろ。
俺は和泉安住郎。
お前に田光佑衣子という名前が有る様に。俺は和泉だ。」
「だって賢者じゃない。聞いたわよ。この前もナイスアドバイスでタイガ君とレミのカップル成立させたって。」
「賢者君、相談が有るんだ。」
真剣な顔をした男が微睡む賢者を起こした。
「…何?」
「ここでは話せない。」
「面倒。」
「耳元で話」「嫌だ向こうで聞く。」
不機嫌な賢者は立ち上がると校舎の北に向かった。
「実は…好きな人」「帰れ面倒。」
即答。会話終了。
「待って!ねえ待って!」「五月蝿い帰る。」「せめてアドバイスを!」
ズルズルと賢者の足を引っ張る男。流石にこのままで逃亡不可と気付いた賢者は言った。
「バケツに水入れてお前の教室の前の廊下からブチ撒けろ。」
面倒だと言いたげに賢者はその場を去っていった。
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