『異世界人よ、ピアノの恐ろしさを見せてやろう! と言っても、ピアノを凶器(物理)にはしないがな!(そんなことしたら師匠に殺されるし)。』 黒銘菓短編集25弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

童は見たり

「お仕舞だ……何もかも……………」

村人たちは絶望していた。


村に迫り来るモンスターの群れ。

戦争中で村は女子どもと老人だけ。

無論救助など求められない。

周囲は平野で逃げも隠れも出来ない。


自分達には滅びる他無かった。







「わ、ら、べ、はみーたーりー野中のバー、ラー」

呑気な歌声と美しい音色が場違いにも響き渡る。

それに伴って辺り一帯から芳しい香りがして、植えた覚えの無いバラが咲き誇った。

「ピアノ弾きは要らない?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る