第21話 神 について

ユウキ:俺自身もわかってねーのに。それ聞いちゃう?


作者自身もわかってないこと多いのでしょうがないね。


ユウキ:それ公言していいの?


だめっぽい?

あ、一応保身に走っておこう。俺はこのためにここに出てきた。

ここで定義する神は、パンドラ世界のみで通用する定義です。

他の世界、もしくは読者諸君がいる世界の神の定義とは乖離している可能性が多大にあるので、そこは注意してください。


ユウキ:なんか言ってる……。


澪夢:とりあえず、わかってることを吐き出しましょうよ。


ユウキ:そうさなぁ……一般的に神というものは『神格』をもつものとされてるな。で、神格ってのが微妙なんだけど……大雑把に言えば祈りを力に変える器官だと思えばいいんじゃないか? 基本的に神は精神体だから肉体面のダメージはあまり意味がない。ついでに種族特性で不老不死。ただし、祈りを生命力に変換して存在している種族ともいえるので信仰する者がいなくなれば存在が危うくなる。


澪夢:だから大抵の神はその世界の終わりと同時に滅ぶわけですけど。


ユウキ:残念ながら創世神……というか、俺は別なんだよねぇ……。


澪夢:現に誰からも信仰されてないのに存在してますしね。


ユウキ:や、言い方……一応「魔術の神」だから、魔術を行使するときは俺の力をつかってるのよ? だから、魔術師は信仰者と同義でいい。あと、俺は世界自信に祝福されてるから、たとえ信仰者が絶滅しても存在できる。……とは、別にだ。


澪夢:別に?


ユウキ:創世って、偉業を為しちゃったからね? それの影響で、たとえこの世界が滅んでも死ねない……。魂の減衰が極端に遅いというか、多分、世界が滅んだ後に別の世界に移動すればそのまま生きてれる。


澪夢:……


ユウキ:流石に滅んだ世界に居続けたらいずれ死ぬけど、それでもほかの神より遅いだろうなぁ……。


実際2回くらい転移する予定だしね。


ユウキ:え、マナになった後で転移するの?


帰ってこないつもりかい?


ユウキ:……そうか。あれも転移か……。あ。神の話に戻ろう。


脱線しすぎたな?


ユウキ:誰のせいだ。パンドラには結構種族が多いけどさ、精神体といえば神族・魔神、精霊、それから幽霊あたりしかいないわけだけど。幽霊は人間とか、もともと肉体を持つ種族が死んで魂魄になった状態をいうんだけど、実際速攻魂の減衰入って大いなる流れに引き込まれるから幽霊状態でいる奴って少ないのよね。


澪夢:未練とかで多少流れに反して居座るパターンもいますけど、まぁ、極まれのケースですよね。


ユウキ:魂が希薄化するからねぇ……問答無用で。それに耐えて、居座るのはなかなか今生のいる話だしね。で、精霊は……なんだろうな。強いて言えば魔力が意思を持った存在というか。いまいち俺もよくわかってないな……精霊とはそういうものっていう認識が強い。魔神と神族の違いだが、ぶっちゃけ権能のあるなしで区別される。魔神は信仰で存在を確立してない分、権能なんかはない。神と名のついてるけど、魔神は別物なのよね。あと、魔神は肉体に依存してるから肉体面が死ぬと滅ぶってのもある。神は肉体が死んだ程度じゃ死なない。所詮器だしね。


澪夢:なんだか不思議な存在ですねぇ。神様。


ユウキ:それな。





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