第18話 魔法の進化

ユウキ:え? 魔法技術が原始的だって? それ、いう? 俺に言う? 言っちゃうの?!

優樹:あーあー、オタクに火を放っちゃダメだって……オタクはガソリンなんだから……。

ユウキ:まぁ、そうだな。え、原始的? そうかな? まぁ、パンドラの魔導学校で一番最初に覚えさせられる攻撃魔術って、ファイヤーボールなんだけど。ファイヤーボール……火球だっていろいろあると思ってたの俺だけかな?

きなこ:フレイムバレットはファイヤーボールの進化系です。ブレイズシューターはその進化系……全部基礎はFBです。

ユウキ:お、ブレイズシューターは覚えたのか? きなこは賢いなぁ……。

きなこ:きゅ! ブレイズシューターの魔力消費を70%にまで削減しましたです!

ユウキ:おぉー! そりゃすげぇ! 魔術構築にも磨きがかかってるなぁ。試しに的を作るからそこに撃ってくれよ

きなこ:りょーかいです!(魔術式展開、即起動)

ユウキ:……魔法技術だって進化してると思うんだけどなぁ……そしてなるほど、そういう術式構築か。……やっぱきなこはそういう面でうまいなぁ……。

きなこ:きゅ? 技術、盗んだです?

ユウキ:そういう権能持ちなの。俺。

きなこ:きゅ……ひどいです。騙されたです。

ユウキ:だましてないだましてない……。でもまぁ、こう、威力を上げたり構築を買えて魔力消費を削減したり、詠唱の効率化を図ったり……進化してると思うんだけどなぁ……俺だけ?

優樹:専門外だから知らないよぅ……

ユウキ:えぇ~? お前、俺じゃん!? 俺なのに門外漢てマ? マ!?

優樹:分野が違います~あと人格も違うんだからそら変化もします~

ユウキ:えぇ……まじかぁ……。そんなんでよく世界の調律できるなぁ……

優樹:や、そこはだってそういう存在だし、魔法関係なくやれるよ……調律者なんだから……

ユウキ:そんなもん?

優樹:そんなもん、そんなもん。

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