ユウキ「おい生みの親」

優樹「親って程でもないんだけど……例えばきゅっきゅちゃんなら、こう、魔力を切り離すじゃん？　こうして……形を与えるじゃん？　ね？　簡単でしょ？」

きゅっきゅちゃん「きゅっきゅー！」

ユウキ「まぁ、こうやって神が自分の一部を切り離して産んでる。で、生まれたやつが新たな個体を産んで増やすし、こいつ自身もどんどん切り離して殖やす」

優樹「……？」

ユウキ「これが、この世界の魔物の発生の理屈だな。ほい、きゅっきゅちゃんおいで―」

きゅっきゅちゃん「きゅっきゅきゅー！」

ユウキ「おぉ、元気だなぁ……よしよし、ういやつめ……後でハルト君ところに行こうなぁ……」

きゅっきゅちゃん「きゅ？」

ユウキ「お前をかわいがってくれる奴のところだよー」

きゅっきゅちゃん「きゅきゅ～」

優樹「めっちゃ懐いてるね……」

ユウキ「年の功だよ」

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